第1回堤川国際交流女子野球フェスティバルは、3月2~3日に韓国の堤川(チュチョン)で開催され成功を収めた。堤川野球・ソフトボール協会と韓国少年野球クラブ連盟が主催し、韓国野球ソフトボール協会(KBSA)の会員である韓国女子野球協会(WBAK)も後援した。
韓国全土、日本、台湾、中国から12チームが参加したこの大会で韓国の2024年女子野球リーグのシーズンの幕が開けた。
人口約13万1千人の忠清北道(チュンチョンブクド)は、朝鮮半島の南中央部、海西(ホソ)地方に位置する。昨年は国際大会も開催され、韓国における女子野球の拠点となることを目指している。
WBAKは、昨年のアジアカップとWBSC女子野球ワールドカップの参加者の中から代表チームを選出した。監督はハン・ジェホン。
他の参加チームには、日本からは北海道のホーネッツ・レディース、チャイニーズ・タイペイからは2001年に結成されそれぞれ異なるバックグラウンドを持つ28人の選手が参加しているTaipei Vanguardがある。またHTC(ホンコン・チャイナ選抜)は香港の各地域から選抜された選手で構成されている。
そのほかの8チームは地元韓国のチームだ。
「韓国と北海道チームは強かったです」と、2023年の第9回女子野球ワールドカップ・グループAにホンコン・チャイナ代表としてHTCでプレーしたバネッサ・ムイはコメントした。「ワールドカップのグループステージの緊迫した雰囲気に比べ、選手たちは試合中、比較的リラックスして楽しむことができました。堤川では、韓国、日本、台湾のチームと試合をして楽しい時間を過ごせました」
ムイはまた、香港の女子野球の発展についてもコメントした。「ここ数年、香港の女子野球の人気は高まっており、女子選手の数も着実に増えています。資金源やインフラは限られていますが、協会はさまざまな取り組みを通じてこのスポーツを振興し、昨年は女子野球アジアカップの開催に成功しました」
女子野球のさらなる発展のためにはどうすれば良いでしょうか?「ユースレベルのプログラムを推進することが、若いうちから女子野球への関心と参加を高める方法かもしれません。女子のための国際的なユースイベント(U-18、U-16など)を導入することで若い選手の成長を持続させ、野球への関与を高める方法のひとつになると思います」
2024年は女子野球の国際大会にとって重要な年となる。7月28日から8月3日まで、2018年以来初めて、カナダのサンダーベイでWBSCの女子野球世界王者が決定する。
ムイは6度の優勝を誇る世界ランキング1位の日本が優勝候補だろうと語った。「日本はその強力な技術とチームワークでここ数年女子野球界を席巻しています。しかし、アメリカ、カナダ、チャイニーズ・タイペイといった他の国も着実に成長していますので、サンダーベイでの競争は熾烈で見応えがあると思います」と語った。
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