この土曜日、スロベニア、リュブリャナのオーストリア・トレンドホテルで行われた2022WBSCヨーロッパ連盟総会にて、世界野球ソフトボール連盟(WBSC)ヨーロッパ連盟のクルーノ・カリン(クロアチア)事務局長が対立候補のアンドレア・マルコン(イタリア野球ソフトボール連盟会長)に44票対26票で抑えて新会長に就任した。
カリン氏はヨーロッパ野球連盟に2012年より従事、2017年にWBSCヨーロッパ連盟の事務局長に就いた。
昨年11月にWBSCヨーロッパ連盟の臨時総会で新たな定款が承認され、今回の選挙で2026年までの任期を務める役員選挙が行われた。新定款でこれまでの野球連盟 (CEB)とソフトボール連盟 (ESF)が解体した。
WBSCのリッカルド・フラッカーリ会長は総会演説で、WBSCヨーロッパ連盟にとってのこの新時代の幕開けはヨーロッパ大陸での野球ソフトボール人口、ファン、メディアの注目、スポンサーの数を伸ばす大切なステップとなるだろうと語った。
「2021年11月19日にローマでヨーロッパの野球・ソフトボール両連盟が統合し、今回の選挙でようやくWBSCヨーロッパ首脳陣が決定しました」
「この一つの統括機関としての統合は、大会のマネージメントが新しくなるということだけでなく、競技の利益を目指して共に取り組んでいくことを意味しています」
「WBSCはそのほかの大陸同様、皆様の味方です。ヨーロッパ大陸に付加価値を与え、だれにとっても魅力ある大会となるよう具体的な事業を協力いたします」と結んだ。
新会長に選出されたカリン氏は妻にこれまでのサポートに感謝を述べ、新たなWBSC理事会メンバーに今後の連盟への献身的な協力を呼びかけた。
「わたしたちは世界最高の競技を愛するものたちであり、協力し合えば団結できるでしょう。今年はヨーロッパで31大会が予定され、ヨーロッパ15ヶ国で300チーム以上が参加します。これからはそのほかにも経済的な面も改善して多くの国が参加できるよう支援していこうと考えていますが、一歩一歩少しずつ進んでまいります」
WBSCヨーロッパ理事会新役員
- 会長- Kruno Karin (クロアチア)
- 野球部門副会長 - Petr Ditrich (チェコ)
- ソフトボール部門副会長 - Gabriel Waage (チェコ)
- 事務局長 - Ami Baran (イスラエル)
- 財務 – Eddy Van Straelen (ベルギー)
野球無任所会員
- Francois Collet (フランス)
- Juergen Elsishans (ドイツ)
- Virmidas Neverauskas (リトアニア)
ソフトボール無任所会員
- Youri Alkalay (ハンガリー)
- Mette Nissen-Jakobsen (デンマーク)
- Kristian Palvia (スウェーデン)
アスリート代表2名は今年の最初の野球ソフトボール大会で選出される。