WBSC U-15女子ソフトボールワールドカップ・スーパーラウンドで、世界ランキング2位で開催国の日本が、金曜日に世界ランキング1位のアメリカに2-1で勝利し、唯一の無敗を維持している。
試合前まで無敗だったのは日本とアメリカだけで、日本は2回表に安楽咲と吉良優里のタイムリーで勝ち越した。7回裏にはアスペン・ボールウェアのインサイド・ザ・パーク・ホーマーとマデリン・アルメダリズが得点圏に入り、ファンをハラハラさせたが、吉良がマウンドから試合を締めくくり、勝利を決定づけた。
日本が今大会7勝目を挙げ、スーパーラウンドを4勝0敗で首位通過したのに対し、アメリカはメキシコを1-0で下したプエルトリコ(3勝1敗)と同率2位に後退した。
木曜日にプエルトリコに敗れたチャイニーズ・タイペイは、9-2でフィリピンを下し、スーパーラウンド初勝利を挙げ、土曜日のスーパーラウンド最終日を待たずに3位決定戦への進出を決めた。メキシコとフィリピン(0勝4敗)はメダル争いから脱落し、土曜日に5位決定戦で対戦する。
一方、プレースメントラウンドでは、チェコがニュージーランドを5-3で下し、4勝0敗で首位をキープ。イタリアはウガンダに没収試合で勝利し、ペルーもブラジルに7-5で勝利して3勝1敗の2位に並んだ。ブラジル(2勝2敗)は4位、その後をニュージーランドが0勝4敗で続く。
6日目結果
スーパーラウンド
メキシコ対プエルトリコ 0-1
プエルトリコはメキシコとのスリリングな対決を、6回に1点を入れ、1-0で勝利を収めた。
キャサリン・サンチェスが相手打線を.244に抑える好投を見せた。リリーフのタリア・ムリアは7回を無失点に抑え、プエルトリコの勝利に貢献した。
メキシコのアナリア・ロペスとプエルトリコのサンチェスが投手戦を繰り広げ、最初の5回を無失点に抑えた。
6回裏にプエルトリコが均衡を破り、ニア・メレンデスの犠打でアレハンドラ・ペレスが1点を入れた。
守備交代後、プエルトリコは7回三者凡退で、試合の勝利を確実にした。
日本対アメリカ 2-1
日本はアメリカに2-1で勝利してスーパーラウンドの首位に立った。試合は2回に日本が2点を先制。
初回を無得点で終えた日本は、2回に2点を奪って2-0とアメリカを突き放す。
安楽咲と吉良優里がそれぞれヒットで出塁すると、山本心音の死球で2人が得点圏に進んだ。そして藤田莉心の適時打で安楽がホームに生還した。さらに梶目莉空も適時打を放ち、吉良が2点目を挙げた。
4イニング半を無失点に抑えた日本は、7回裏に投手交代で守勢に回った。
吉良はスティービー・サウスを凡退させたものの、アスペン・ボールウェアがセンター深くに打球を放ってランニングホームランを決め、アメリカは初得点を入れて日本のリードを1点差に縮めた。
マデリン・アルメダリズは送球エラーで二塁に進み、日本の守備を脅かしたが、吉良がリズムを取り戻してアナベラ・アブドゥラとアディソン・オットーを三振に仕留め、日本の勝利を確実にした。
フィリピン対チャイニーズタイペイ 2-9
木曜日に行われたスーパーラウンドでプエルトリコに敗れたチャイニーズ・タイペイは、金曜日に行われたフィリピン戦に9-2で勝利した。
フィリピンは初回から猛打を仕掛け、レイアン・ベイレンがヒットで塁に出ると、エリカ・アルナイスが左中間への安打でベイレンを前進させ、クリスティーン・カラグアスの三塁打でフィリピンが2点を先制した。
2回裏、フィリピンは複数のエラーに苦しみ、チャイニーズ・タイペイに2点を返され、2-2で並んだ。
3回は無得点に終わったが、4回チャイニーズ・タイペイの打線が爆発し、6点を追加して8-2とリードした。
XU Ruo-Xinが中前打を放ってYi-Hsuan Tienが得点、さらにエラーでYu-ling WuとXU Ruo-Xi自身も2点を追加した。さらに5回の攻撃でも、Yi-Zhen Zhuangの二塁打でPei-Wun Wuが得点した。
5回に追加点をあげ、チャイニーズタイペイは9-2で勝利した。
プレースメントラウンド
ニュージーランド対チェコ 3-5
試合はチェコとニュージーランドが点を取り合う接戦を繰り広げたが、最後はチェコが得点を重ねて優位に立ち、5-3で2連勝を飾った。
チェコはジンドリスカ・マテランコバが相手の失策で出塁し、エリスカ・コチゾヴァの三塁打で先制。コチゾヴァはその後、四球押し出しで1点を追加し、チェコが2-0とリードを広げた。
ニュージーランドは3回表にアバ・プレスコットの犠牲バントでイバンニ・ギブソンを生還させて1点を返し、1点差に縮めた。
3回裏、チェコはコチゾヴァの三塁打でビクトリー・ペモヴァとマテランコヴァを生還させて2点を追加。4-1とリードを広げた。
4回表、サフィラ・シュルツがコリ・バッツの適時打でさらに1点を追加し、ニュージーランドは4-2に劣勢を縮めたが、チェコが5回裏に1点を加えて5-2でリードした。
7回表、ニュージーランドは最後の力を振り絞り1点を返したが、5-3でチェコが勝利した。
ペルー対ブラジル 7-5
ペルーはブラジルの終盤の追い上げを7-5で逃げ切り、イタリアと並んで順位決定ラウンド2位に浮上した。
ペルーのブリアナ・ヴィックとブラジルのエステル・ダ・ロサの投手対決となったこの試合では、最初の4イニングはどちらもヒットを許しながらも無失点で終わった。
ペルーは5回、マユミ・ヒガ・エンドーの右前打でアンドレア・コロとバレリア・コルネホ・ソトが生還し、2-0とリードを広げた。
5回裏、ブラジルは、ライス・イシカワの均衡を破る三塁打でアンジェリーナ・ムンホスが先制点を挙げると、暴投でイシカワ自身も得点を挙げ、2-2の同点に追いついた。
6回表、ペルー打線が爆発して5点を奪い、7-2とリード。
6回裏を無失点に抑えたブラジルは、7回表に逆転に成功してペルーのリードを2点に縮める。
7回裏、左翼手の見事なキャッチでヴィッキーが満塁ピンチを脱して試合を締めくくった。
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