第6回WBSC U-12野球ワールドカップが台南でまもなく開幕 直前記者会見
28/07/2022 1 記事を読む目安時間

第6回WBSC U-12野球ワールドカップが台南でまもなく開幕 直前記者会見

U-12ワールドカップ開催を目前に監督たちがそれぞれ抱負を語った。

大会開幕日前日の7月28日(木)、WBSC U-12 野球ワールドカップ大会直前記者会見が台湾・台南市で行われた。

 WBSC U-12 野球ワールドカップ現王者は世界2位のチャイニーズタイペイだ。

「ぜひ二連覇を果たして優勝トロフィーを台湾に残したい」とチャイニーズタイペイU-12チームのLai Chao Jung監督は意気込みを語った。「この大会の開催を実現してくれたWBSCに感謝します。再びこうしてチャイニーズタイペイを代表することができ大変光栄です。」

グループのAのほかの2チームも狙うのは優勝だ。

世界4位のメキシコのフアン・モラレス監督は、「私たちの使命は世界王者になることです。対戦チームといい戦いができると感じています。」と語った。米国で大学選手だったモラレスは、「メキシコにはこの年齢層の大会が5つあります。2021年11月から始まり7月1週目に最後の大会が行われました。私たちはまず45名を選考し、最終的に18名に絞りました。」と語った。

「私たちの国では野球は国技であり、パナマは野球先進国の一つです。優勝を目指しますが、それが簡単ではないことは理解しています。」と、世界13位パナマの経験豊富なマヌエル・ロドリゲス監督は語った。パナマは台南に向かう前40日間の合宿を行ったという。

世界6位のベネズエラも野心的な目標を語った。「表彰台を目指しています。最善を尽くして準備してきました。」とU-12ワールドカップの監督として大会3度目を迎えるのラファエル・エルデ監督は語った。ベネズエラ野球連盟はU-12代表チーム選考のため最近U-11国内選手権大会を行った。

世界17位のイタリアと26位の南アフリカはそれぞれ目標を語った。

「新型コロナウイルスの規制により、子供たちは過去2シーズンあまり活動できませんでしたので、とにかく2019年の9位の記録はキープしたいですね」とイタリアのステファノ・ブラト監督はコメントした。

「私たちチームは自国だけでなく大陸のために参加します。」と南アフリカのイアン・グリーベノウ監督は語った。 「選手一人一人がここで得られることを南アフリカに持ち帰って競技の発展に役立ててくれるでしょう」

グループBの優勝候補は世界5位のアメリカだろう。「私たちの目標は高いですよ」と2017年大会では優勝したアメリカチームのコーチを務めたレイ・ファレル監督はコメントした。 「2017年は運が良かったのですが、2019年ではスーパーラウンドに進出できませんでした。U-12ワールドカップは私たちにとって大きな大会です。今回ぜひ再びチームの実力を披露したいです。」と意気込んだ。

日本チームを率いるのは元日本プロ野球(NPB)のオールスター井端弘和監督だ。「私たちは勝つためにここにいます。日本はU-12ワールドカップで優勝したことはありません。私たちの選考会はまずデジタルチャレンジを行い、動画から選ばれた40人を対象にトライアウトを行って人数を18人に絞りました。」と語った。

「最終目標は世界王者になることです。私たちの選手は機敏であり、自信にあふれて、戦う気充分です」と韓国の元KBO選手・ドンジン・リー監督は語った。世界第3位の韓国チームは、これまでの選考過程を強化したという。「これまでは一部の地域の選手しか選考していませんでしたが、今回は全国から選考しました。」

今大会がU-12ワールドカップデビューとなるNo. 7ドミニカ共和国は、表彰台を目指している。「時間との戦いはありましたが、メダルの獲得できるチームを編成できたと思います」と元マイナーリーグベースボール(MiLB)のピッチャーであるアルバロ・サンボーイ監督はがこうコメントした。

No. 14チェコ共和国は、台南での世界レベルを認識している。「トップ8が理想ですが、まずはトップ10を目指します。」と今大会の最年少監督のチェコのマトス・プロチャズカ監督(29歳)はコメントした。 「こうしてここに来られて興奮しています。全く名誉なことです。」プロチャズカ監督とスタッフは今年のはじめに140名から30選手を選考した。

WBSC、台南市、主管の中華民国野球協会が歓迎のコメント

WBSCマイケル・シュミット専務理事は「リカルド・フラッカリ会長を代理して、みなさんを第6回WBSC U-12野球ワールドカップにお迎えすることを嬉しく思います。WBSCワールドカップ主催のために建てられた専用スタジアムがある世界で唯一の都市・台南に再び戻ることができたことは本当に素晴らしいことです。出場する選手やチームはこの台南で忘れがたい経験ができるでしょう。」と歓迎した。

中華民国野球協会(CTBA)とアジア野球連盟(BFA)のジェフリー・クー会長は、12歳のときに日本で野球をした時、野球のおかげでクラスに馴染めたのだという。「クラスメートたちと野球にしに行って、最初の打席で本塁打を打ったんです。その時初めてみんなと一つになった気がしました。」

そしてクー会長はチャイニーズタイペイ野球チームの選手たちに向け「みなさんは世界最高の選手たちと競争するためにここにいますが、それは本当に多くのみなさんのおかげで実現したことをどうか覚えていてください」と伝えた。

また台南市の黄偉哲市長もまた選手たちに「野球を通してどうぞ友達を作ってください」とメッセージを送った。