WBSC U-15野球ワールドカップ2020 メキシコ、ティファナで10月3日より開幕決定
04/06/2020 1 記事を読む目安時間

WBSC U-15野球ワールドカップ2020 メキシコ、ティファナで10月3日より開幕決定

WBSC U-15野球ワールドカップ2020は10月30日から11月8日まで行われる。その後11月12日から21日まで同都市でWBSC女子野球ワールドカップが行われる。

世界野球ソフトボール連盟(WBSC)は今日、メキシコ第6都市のティファナで第5回WBSC U-15野球ワールドカップ2020を10月30日から11月6日まで開催することを発表した。同都市でワールドカップを続けて2大会開催するのはこれが初めて。この大会は元々8月14日から23日まで予定されていたが、COVID-19パンデミックの拡大のため延期されていた。

WBSC女子野球ワールドカップもまた11月12日から21日に同じくティファナで開催されることが火曜日に発表されたばかりだった。

「ティファナでWBSCワールドカップ2大会を続けて行えることが決まり、この都市にとって野球がとても大切な競技であることがわかります。ワールドカップが2大会続けて行われることは歴史上初のことです。野球の国際カレンダー再開を祝う素晴らしい機会となります。」とWBSCリッカルド・フラッカーリ会長は語った。

WBSC U-23 野球ワールドカップ2020が現在WBSC国際野球カレンダーを再開する公式大会で、9月30日から10月9日までメキシコのシウダ・オブレゴンとロス・モチスで行われる。

ティファナは第5回WBSC U-15野球ワールドカップを開催する。メキシコで行われるのはこれで3回目。

第一回U-15野球ワールドカップは2012年メキシコのチワワで行われた。ベネズエラが決勝でキューバを破り優勝し、チャイニーズタイペイが3位になった。キューバは2014年シナローラ大会と2016年いわき大会で優勝した。アメリカは2014年2位になり、ベネズエラが3位を獲得した。アメリカは2016年大会3位、日本は2位に入った。

アメリカとパナマはWBSC U-15ワールドカップ2018の決勝で対戦し、アメリカがこの年齢カテゴリーでワールドカップ初優勝、全体で6度目のタイトル(1989年から2011年まで世界ユース野球選手権大会が13大会行われた)に輝いた。チャイニーズタイペイが3位を獲得した。

ティファナに出場する12チームは以下の通り

  • アフリカ大陸 南アフリカ
  • アメリカチア大陸 キューバ、ドミニカ共和国、メキシコ、パナマ、アメリカ、ベネズエラ
  • アジア チャイニーズタイペイ、日本
  • ヨーロッパ ドイツ、イタリア
  • オセアニア グアム

グアムと南アフリカが大会出場権の最後の2枠を獲得した。

U-15オセアニア選手権大会の決勝で世界36位のグアムは世界39位のニュージーランドに大勝した。これはグアムが1980年代にアジア野球連盟(BFA)加盟以来、初のWBSC大会出場となった。同連盟の過去最高成績は2000年オリンピック予選だったが、プレイオフで南アフリカに敗れた。

アフリカ大陸連盟は予選大会を開催しなかったのでアフリカ大陸でのトップランキングである南アフリカに決まった。

ドイツとイタリアが最初に出場を決めた。両チームは2019年7月にイタリアのネットゥーノで行われたU-15 ヨーロッパ選手権大会の準決勝で勝利して出場権を得た。ドイツはチェコに13対2で勝利しイタリアはオランダに決勝10対3で逆転勝ちし、大陸U-15王者に輝いた。

日本とチャイニーズタイペイは昨年8月に深セン市で行われたU-15 アジア野球選手権で出場権を獲得した。チャイニーズタイペイは決勝で8回に及ぶ接戦を繰り広げて2対0で韓国に勝利し、日本も中国に10対0で圧勝して両チームが決勝に進んだ。しかし、決勝は悪天候のため中止となり、これまでの大会成績から日本が自動的にアジアU-15王者に決まった。

昨年9月、パンアメリカン選手権大会での上位5チームがU-15野球ワールドカップ出場権を手に入れた。メキシコのカルメンで行われたこの大会の決勝でアメリカはパナマに3対1で勝利し、4度目の大陸王者の座についた。3位決定戦ではドミニカ共和国がキューバに接戦の末勝利。ベネズエラはメキシコを破って5位に入り最後の1枠を獲得した。そしてWBSC理事会にてメキシコへのワイルドカード枠が決まり、これでアメリカ大陸からのWBSC U-15野球ワールドカップ 2020出場チームが全て揃った。