WBSC U-23男子ソフトボールワールドカップ・グループAプレビュー
11/04/2023 1 記事を読む目安時間

WBSC U-23男子ソフトボールワールドカップ・グループAプレビュー

参加12チームは2つのグループに分かれて開幕し、上位3チームがスーパーラウンドに進出する。グループAでは、アルゼンチン、オーストラリア、チェコ、メキシコ、南アフリカ、シンガポールが対戦する。

アルゼンチンのパナマで第1回WBSC U-23男子ソフトボールワールドカップが土曜日に開幕。5大陸から集まった12チームが世界王座をかけて50試合を戦う。チームは2グループに分かれて対戦し、上位3チームがスーパーラウンドに進出することになる。

グループAは、6チームすべてがWBSC男子ソフトボール世界ランキングのトップ14圏内、そのうち4チームはトップ10に入っており、熾烈な戦いになることは間違いなしだ。アルゼンチン、オーストラリア、チェコ、メキシコ、南アフリカ、シンガポールは、完璧なプレーでなければこの厳しいグループを勝ち抜けられないだろう。

開催国で世界ランキング1位のアルゼンチンは、アラン・ペカー、ジャン・スチャラコモという2人の男子ソフトボールワールドカップ優勝者を擁し、過去のU-18男子ソフトボールワールドカップ経験者が計13人もいる経験豊富なチームだ。昨年のパンアメリカン選手権では無敗で優勝し、地元ファンの応援もあり4月23日のメダルゲームへの出場が有力視されている。

4位のオーストラリアも、来週パラナで行われる全勝優勝の有力候補。オーストラリアは昨年12月のWBSC男子ソフトボールワールドカップで優勝、U-18ワールドカップも過去2回決勝を戦い、2018年に優勝、2020年には銀メダルを掴んだ。昨年オークランドで行われた決勝で圧倒的な強さを見せた新星ジャック・ベスグローブは、WBSCワールドカップメダリスト10選手が名を連ねる輝かしいロスターのトップに立っている。

ヨーロッパのトップランクの世界6位のチェコは、WBSC U-18男子ソフトボールワールドカップ2020で歴史的な銅メダルを獲得し優勝候補に食い込んできている。欧州王者は、前回のワールドカップでシニアチームに所属したベテラン選手10名と、投手のヤクブ・オシッカを含む2020年のメダリスト4名がロースター入りしている。大会で、チェコはどこのチームにとっても危険な対戦相手となりそうだ。

グループAのトップ10にランクインしている4チーム目は、強豪のメキシコだ。世界ランク10位のメキシコは、昨年のアメリカ大陸予選で準優勝を果たした。ワールドカップで8位になったメキシコの2020年U-18チームのベテラン、ジョーダン・ソロリオは、この予選で.414、2HRでチームの首位。メキシコがスーパーラウンドを勝ち進んでメダルゲームにいく可能性は十分ある。

世界ランキング12位の南アフリカは、WBSC U-23男子ソフトボールワールドカップに出場する唯一のアフリカの国。大会初戦でチェコと対戦する。タイラー・クロフトルーカス・ラモラが、南アフリカのシニアナショナルチームのメンバーで、今大会でアフリカチームを牽引することになる。彼らの目標は、トップ6に返り咲き、ワールドカップでの過去最高の成績(1997年のU-19ワールドカップで6位入賞)に並ぶこと。

グループ最下位は、14位のシンガポール。2020年のU-18ワールドカップではアルゼンチンに劇的勝利を果たして9位に入賞。さらなる男子ソフトボールプログラムの成長を目指す。チェコのプラハで開催された男子ソフトボールワールドカップ2019には、Audric Chia、Aloysius Ong、Jeron Tanの3選手が参加した。