日本のソフトボールスーパースター 上野由岐子  LA28オリンピック出場の可能性を否定せず
04/01/2024 1 記事を読む目安時間

日本のソフトボールスーパースター 上野由岐子 LA28オリンピック出場の可能性を否定せず

上野選手は「オリンピックの舞台に戻れることはとてもうれしいですが、それを目指すというよりも、目の前の1日1年を大切にして、より一層大切にソフトボールと向き合っていきたいと思います」と語った。

日本のソフトボールのスター、上野由岐子は、単なるビジュアル的なソフトボールシンボルではなく、、ソフトボールにおけるよく開発されたプログラムと長年の使命への取り組みを反映している。

写真:WBSC U-15女子ソフトボールワールドカップ2023でのワンショット。4世代にわたる日本のソフトボールスターの4人が写っている。日本の捕手橋本真央と一緒に写っているのは、2004年のアテネ大会で宇津木麗華選手(右)と上野由岐子選手(中央右)、二人を監督した宇津木妙子監督(左)。宇津木麗華はその後、東京オリンピックで上野の監督を務めた。

上野由岐子

41歳の上野投手は、 2004年のアテネで中国との試合でオリンピック史上初の完全試合を達成したことで永遠に歴史に残るだろう。

しかし、13 年を隔てた北京オリンピックと2020年東京オリンピック での彼女の黄金時代は、母国のスポーツ史の中で永遠に記憶されるにちがいない。

このオリンピック初の金メダル獲得により、日本でのソフトボールの人気が高まり、全国大会に出場した佐賀県の牛津高等学校の実話を基にした映画「ソフトボーイズ」のインスピレーションにもなった。

上野の英雄的なパフォーマンスは成功を表しただけでなく、ソフトボールの存在とその魅力を高めた。彼女は、日本の若い世代だけでなく、世界中の人々にその存在を10年の年月を超えて広めた数少ない女性のロールモデルの1人だ。

ソフトボールの進化は彼女の長年にわたるサークル内での圧倒的な強さを中心に展開しており、彼女の卓越への追求には終わりがない。

上野は「試合のレベルはどんどん上がっていて、各国の選手もスピードなどの面でどんどん良くなっている」と語った。

「経験豊富なプレイヤーほど、試合がより面白くなると思います。特に日本では、オリンピックでの日本チームの結果により、ソフトボールを観戦する人が増えています。今後もこのスポーツが時代遅れにならないことを願っています」

「ソフトボールがいつまでも人々を魅了するスポーツであり続けられるよう頑張りたいと思います」

神話

福岡出身の彼女のプレーは正確さ、パワー、完璧さを醸し出す。興奮とエネルギーをもたらし、世界中のプレーヤーやファンを惹きつける情熱を伝える。簡単に言えば、上野はこのスポーツにおける卓越性の模範であり、彼女のプレーを目撃した人たちにインスピレーションとモチベーションの痕跡を残すのだ。

.ソフトボールのオリンピック競技復活の発表後、3回のオリンピックソフトボール出場を含む5回のオリンピックサイクルに及ぶキャリアを持つ彼女がLA28オリンピックでプレーするかどうかはソフトボールファンの最大の関心だろう。

「オリンピックを目指す子どもたちの夢を繋ぐことができて、率直にとてもうれしいです。若い人たちにはオリンピックの大舞台を目指し、ソフトボールで自己ベストを続けて頑張ってほしいと思います」と語った。

「オリンピックでソフトボールを再び採用されたのは、東京2020オリンピックの興奮と情熱をLA28オリンピックに結び付けたいという気持ちから生まれたと思います。今後もソフトボールがもっと応援されるスポーツになるよう、世界中のソフトボール選手たちと協力していきたいと思っています」

今から5年後、日本はロサンゼルスで3連覇を目指すことになる。上野はLA28への熱意を語り、4度目のオリンピック出場の可能性も否定しなかった。

「あと5年ソフトボールを続けられるかは正直分かりませんが、アスリートとして1年1日を大切にしていきたいと思っています。たくさんの方の応援を受け、最善を尽くしたいです」と語った。

「5年後も頑張っていられるかどうかは分かりません。ただ今は一年、一年が勝負だと思ってソフトボールに取り組んでいます。この積み重ねは5年、もしかしたらそれ以上続くかもしれないという思いで今に取り組んでいます」

.「オリンピックの舞台に戻ればとてもうれしいですが、それを目指すよりも、目の前の一日、一年を大切にして、より一層大切にソフトボールと向き合っていきたいと思っています」

「LA28に残れれば嬉しいですが、目標を立てても将来的、考えが変わるかもしれません。今は目標は決めずに、1年でも長く投げたいという気持ちでソフトボールと向き合っています。そしてもしかしたらその結果、5年後にはサークルの一員になれるかもしれない、そんな気持ちでいます」

レジェンド

上野のプレーは実に完璧に熟成され、彼女の考え方と決意も同様に時間の経過とともに成熟している。WBSC ゴールデン ダイヤモンド勲章の受賞者である上野は、スポーツ界の指導者や同僚、そして将来の世代に永遠の影響を与える永遠の驚異だといえる。

彼女の約 20 年にわたるフィールドでの活動は彼女のレガシーであり、ソフトボール 大会での彼女の存在は夢見る若いプレーヤーにとって大きな励みになっている。日本のソフトボールのスターは、昨年10月に東京で開催された WBSC U-15 女子ソフトボールワールドカップ 2023に来場。彼女の存在は将来のLA28オリンピック選手にとって大きな意味を与えた。

「若手選手にとって、オリンピックは国内でプレーするだけでなく、世界中の同世代のソフトボール選手と交流できる素晴らしい機会です」と上野は述べた。

「幼い頃から世界を見ることで、世界へのイメージをさらに深めたり、トップアスリートとして世界を目指すきっかけにもなります。若いうちから世界に触れる機会を私達が増やしていけたら嬉しいです」