会長
Riccardo Fraccari
1949年5月30日・ピサ生まれ・イタリア
世界野球・ソフトボール連盟の会長をはじめ、多くのスポーツ組織・協会などで理事・議長職を務める。。妻のジョバンナとの間には法学部を卒業した一人息子がいる。
会長挨拶,
2013年に野球とソフトボールの世界の統合を決断をした時、世界野球ソフトボール連盟という野球・ソフトボール競技にとって新たな時代の幕が開きました。みなさまには多くの支持や支援を賜りましたが、それだけにとどまらず同じビジョンを共有し変革の必要性に同調してくださったことを、ここに厚く御礼いたします。
オリンピックプログラム、特にIOCアジェンダ2020年などの近年の動きの変化に対し、われわれは野球・ソフトボールの発展を確固たるものにするため再構築を図り、新たな収入源を確保する必要性に迫られました。国際野球・ソフトボール界は今ターニングポイントにたっています。かつてない希望や計画をかかげた目標のもとともに一致団結してまいりたく存じます。
私たちはチームとして改めて一つになり、プロ団体との関係を強化していかなければなりません。プロの組織団体の参加が広ければ広いほど、選手たちの活躍がより大きな影響力をもち、国際的な野球・ソフトボールの現在の位置づけがさらに飛躍することでしょう。
また、国際大会の見直しを図りその価値の最大化に努めなければなりません。野球・ソフトボールの発展は男女両部門に必要であり、特に両競技があまり普及していない国々にも力を入れていきたいと思います。また規範を強化・発展させ、常により多くの選手たちが関われるようにしなくてはいけません。連盟組織の再構築をはかり効率化をすすめ、加盟連盟のニーズにこたえる必要があります。我々は野球とソフトボールが真のグローバルなスポーツであり、男女問わず、世界中の何百万人ものアスリート、コーチ、ファン、家族や若者世界的を巻き込むスポーツであるという証明をしなければなりません。野球・ソフトボールは世界中の国々で競技され、ニュースやテレビ、スポンサーにとっても常に注目を集めるスポーツでしたが、それは野球・ソフトが普遍的なスポーツであり、世界中に浸透しているからです。野球・ソフトボールはオリンピックの理念とも調和よく共栄できるスポーツであり、われわれはオリンピック競技復帰に向けて積極的に取り組んでまいります。新しく生まれた執行委員理事会とともに選んだ道・決断はかならずや組織の確立と知名度向上につながることと信じております。
しかしながら、こうした目標を達成するにはみなが一丸となってともに取り組んでいかなければなりません。
果敢な挑戦がわれわれを待ちうけていますが、みなさまと新しい執行委員会のサポートがあれば必ずや現状の困難を乗り越えていけることでしょう。ともに取り組めば、WBSCを開花させ、みなさまそれぞれが大切な役割を果たす新しい野球・ソフトボール社会が確立できます。WBSCと私をサポートしてくださったみなさまにもう一度お礼をここに申し上げたいと思います。みなさまのこれからも継続的なサポートをよろしくお願いいたします。わたしたちの未来のために、みなさまからの意見やお言葉をいただければ幸いです。野球ソフトボール界に関するいかなる意見、コメント、提案をお待ちしております。
WBSC 会長
Riccardo Fraccari