2023年総括  WBSCのeスポーツ 興奮と感動の1年
15/12/2023 1 記事を読む目安時間

2023年総括  WBSCのeスポーツ 興奮と感動の1年

WBSCは今年、新しいWBSC公式ゲーム『WBSC eBASEBALL™パワフルプロ野球』のリリースによってeスポーツで際立つ成功を収めた。

2023年もWBSC eスポーツにとって重要な年となった。野球の真の多様性と普遍性を示すプラットフォームを提供することで、だれもがデジタル形式でスポーツの美しさを楽しむことができるだけでなく、参加者が最高レベルで競い合うことができるようになった。

2月、株式会社コナミデジタルエンタテインメント(コナミ)が制作した日本の野球ゲームパワフルプロ野球の最新版『WBSC eBASEBALL™パワフルプロ野球』が発表され、WBSCは新たな観衆を野球に引き込むことに成功した。

ゲームのダウンロード数は爆発的に増加し、公開からわずか2ヶ月足らずで140カ国に達した

その後、WBSCはコナミと共同で『WBSC eBASEBALL™シリーズ』と『WBSC eプレミア12™』を日本最大級のゲーム見本市「東京ゲームショウ2023」で発表した。

『WBSC eBASEBALL™シリーズ』は、『WBSC eBASEBALL™』で毎週開催されるオンライン・オフライントーナメントだ。来年にはさらに最新版も発表され、「eプレミア12™」の決勝大会が東京ドームで開催される。

毎週行われるトーナメントでは、各国連盟やパートナーが紹介され、試合中のスタジアムも関連パートナーのブランディングで飾られている。

今年は、予選の1つであったUSAファイナルが、メジャーリーグのトリプルA傘下のタンパベイ・レイズの本拠地であり、アメリカで最も象徴的なマイナーリーグの球場の1つであるダーラム・ブルズ・アスレチック・パークでオフラインで開催された。

WBSC公式戦の最大の露出は、シンガポールで開催されたオリンピック・eスポーツ・シリーズ2023の決勝戦だ。10種目のバーチャルスポーツの1つとして行われた。

オリンピック・eスポーツ・シリーズ2023の野球競技は、オンラインとオフラインで日本予選と世界予選が行われた。

10名のファイナリストが『WBSC eBASEBALL™パワフルプロ野球』で競い合った。 決勝戦は、オリンピック・eスポーツ・ウィーク2023の期間中に開催され、日本の森 翔真(SHORA )選手が、2021年のオリンピック・バーチャルシリーズに続いてトロフィーを獲得した。

『WBSC eBASEBALL™:パワフルプロ野球大会』は、YouTubeのオリンピックチャンネルでライブストリーミングされ、約200万ビューを記録した。

eスポーツを通じて野球に力を与えるというビジョンの立役者であるWBSCのリッカルド・フラッカーリ会長が、この分野でWBSCを率いる実績が認められ、IOCのeスポーツ委員会の委員に任命された

IOCは、eスポーツが次世代を魅了し、アスリートやファンに機会を提供する上で大きな可能性を秘めていることを認識し同委員会を設立した。フラッカーリ会長の就任はWBSCがこの分野に与えた影響だけでなく、今後のエキサイティングな未来を示していると言えるだろう。