野球、ソフトボールの世界統括機関WBSCは、スイスのオリンピック本部近くに本部を設置
06/07/2020 1 記事を読む目安時間

野球、ソフトボールの世界統括機関WBSCは、スイスのオリンピック本部近くに本部を設置

新しいWBSC本部は、世界の統括機関の持続可能性の目標の多くに適合しており、建物の電力の90%も屋上の太陽光パネルから供給される。

世界野球ソフトボール連盟(WBSC)は、オリンピックの首都ローザンヌに隣接するスイスの町プーリーに、新しく常設グローバル本部を正式に開設した。新しい本部は「ホームプレート」と名付けられ、WBSCが所有および運営している。

新しいWBSC本部は、WBSCの持続可能な目標の多くに適合しており、建物の電力の90%も屋上太陽光パネルから供給されている。

月曜日(7月6日)にWBSCリッカルドフラッカーリ会長は、国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長をはじめとするオリンピック関係者の上位メンバー、プーリー市庁とヴォー州の代表を、新しいWBSC本部の正式なオープンセレモニーに招待した。** (記事の最後にあるフォトギャラリーを参照してください)

「野球とソフトボールの新しく恒久的なグローバル本部がプーリーにオープンしたことで、私たちのスポーツはオリンピックムーブメントの中心に位置づけられました。」とWBSCのフラッカーリ会長は語った。「私たちのスポーツの世界レベルでの最優先事項は、オリンピックで永続的に取り上げられ、オリンピックファミリーと共に成長することです。今、私たちはこのことを達成することにこれまで以上に焦点を当てる一方、私達の当面の目標は東京2020大会で成功を収めることです。」

「長年のオリンピック参加後の2008年の北京以降のオリンピック除外以来、私たちは大会と運営の再構築に精力的に取り組んできました。今日、私たちのスポーツは世界的中のファンと選手達を擁する統一されたグローバルスポーツであり、絶え間ない成長を推進する強力な原動力となりました。私達は、今やU-12から始まるすべての年齢カテゴリーの野球、ソフトボール、および国際大会をカバーする211の全国連盟と数百万人の選手達(男女)と繋がっています。」

開会式で、バッハIOC会長は次のように述べた。「WBSCのこの新しい本部には本当に感銘を受けました。その壮大さのためだけではなく、その優雅さ、スタイル、機能性、そして環境保護と持続可能な建物への取り組みを目のあたりにしたからです。」

「この建物だけでなく、WBSCがこのスポーツで達成したすべてのことを祝福したいと思います。これから考えられる目標はたくさんありますが、私はすでに将来に向かって進んでいるもので、本当に先見の明のあるものはベースボール5だと思います。これはこのスポーツに真のインプットを与え、若い世代をさらに魅了し、より人気を博していくに違いないからです。だからこそ、私たちはユースオリンピックのプログラムにこの競技を参加させ、そのことでWBSCのスポーツのビジョンをより広めることができると信じています。」

コロナウイルスの海外移動制限とスイスのCOVID-19の安全衛生ガイドラインにより、オープンセレモニーは30名に制限されました。来賓のなかには、ASOIF会長Francesco Ricci Bitti、プーリー市計画と環境の市議会議員Nicolas Leuba氏、カントンドヴォースポーツ議員フィリップルーバ氏、IOC局長Christophe De Kepper氏、IOCスポーツディレクターキットマッコネル氏、およびWBSCのスイス駐在のスタッフが含まれた。

来賓は公式のリボンカット式典の前に、到着時に歓迎レセプションで迎えられ、新しいWBSC本部の発足を記念する記念の盾の発表がフラッカーリ会長とバッハIOC会長によって行われた。

ASOIFのRicci Bitti会長は、新しい本部がIOCに近くなったことでWBSCを称賛した。「これは野球とソフトボールがオリンピックと強い関係であることを示し、子の事はヨーロッパにルーツを持たないスポーツにとって非常に重要なことです。野球とソフトボールがIOCに非常に近いという事実は、非常に強力な団結のメッセージを提供します。」一方、プーリー市議会議員のNicola Leuba氏は、WBSCがプーリーで「私たちの市に定着することを選択した」最初の国際スポーツ連盟であることを称賛しました。「私たちはその選択を誇りに思い、感謝しています。」と彼は述べた。ヴォー州の Phillipe Leubaスポーツ省長官は「この地域へのWBSCの存在がスイスの若者たちに野球とソフトボールがより推進されることを確信しており、既に世界中で愛されている野球とソフトボールのますますの発展を心からお祈りします。」

野球とソフトボールの新しい持続可能な「本塁:ホームベース」
新しいWBSC本部は、環境に優しく持続可能である事をモットーとして構築された。温水と冷水を使用した床下冷暖房システムは、理想的なオフィス環境を維持し、すべての照明は低消費率LEDテクノロジーで作られ、壁はストーンウールで断熱されて気温レベルを維持している。打者のスイングの形をした階段は、空気をきれいにし、バクテリアの形成を防ぐ能力を持つクリオンという材料で作られている。

オープンセレモニーに先駆け、先月亡くなった国際ソフトボール連盟の元会長でWBSCの共同創設者であるドン・ポーター氏を哀悼し、WBSCフラッカーリ会長とIOCバッハ会長による植樹式が行われた。

WBSCは以前は、スイスのローザンヌにあるMaison du Sport Internationalのオフィススペースを借りていた。


** WBSCは、COVID-19の旅行、健康、安全対策が許可された場合、今年後半にWBSC関係者のための別のオープンセレモニーをする可能性を検討している。