CPBL本塁打王・林智勝(リン・ズーシェン)が300本塁打を達成
17/04/2023 1 記事を読む目安時間

CPBL本塁打王・林智勝(リン・ズーシェン)が300本塁打を達成

台湾プロ野球リーグの歴代本塁打王が、CPBL史上初の300本塁打を達成した。林智勝(リン・ズーシェン)は、8回最も記憶に残るピンチヒッターのホームランで偉業を達成した。

【台湾・桃園】8回表、2アウトランナー1・2塁の場面で、ドラゴンズのChun-Chang Yeh監督は、モンキーズの投手Bradin Hagensに対してピンチヒッターとして林智勝(リン・ズーシェン)を打席に送った。3球後、林智勝は左翼席に深くボールを送り込み、台湾プロ野球リーグ(CPBL)史上初の300本塁打を達成した。

台東出身の林智勝は、20シーズン、1,590試合、6,617登板、5,760打席を経て、41歳と105日でこの偉業に到達した。

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「ここで300本目を手にすることは、私にとって大きな意味があります。塁を回っているときにモンキーズのファンから聞こえた拍手が聞こえました。本当に感謝しています」と、デビュー後12年間をLa new/Lamigoで過ごし、桃園国際野球場で5シーズンプレーした林智勝は語った。

「自分の応援歌が流れているのを聞いたときは、驚きと感動でいっぱいでした」と付け加えた。

彼は、試合後の祝賀会でドラゴンズファンに挨拶するため、チームメイトを率いて外野に向かい、球場のスピーカーから流れる自分の応援歌を聞いた。「聞いた瞬間、鳥肌が立ちました。モンキーズのファンの皆さんには、これまでの本当にたくさんの応援をしてもらいました。ありがとうございます」

2001年に公開された映画『少林サッカー』の劇中歌「Da Shi Xiong (The Big Brother)」が、ルーキーシーズンの2004年から林智勝の退場時の歌として指定されている。

林智勝は2004年にラ・ニュー・ベアーズでプロキャリアをスタートさせ、2015年にFA申請した後CPBL史上初めて新チーム(CTBCブラザーズ)と契約した選手。2021年シーズンを最後にキャリアに終止符が打たれるのではないかとの憶測もあったが、キャリア通算本塁打数は289本を記録し、張本泰山の記録に並んだ。

リーグ再加入した味全ドラゴンズは、2022年に林智勝と1年契約を結んだ後、今年再契約を結んだ。林智勝は昨年、張本泰山の記録を破り、台湾プロ野球史上歴代最多の本塁打王となった。

20年間のプロキャリアにおいて、林智勝は2009年、2010年、2012年に本塁打数でリーグをリードし、ベストテンに7回選ばれた。2015年には、モンキーズを史上4度目のタイトルに導きながら、出塁率(.469)と打率(.689)でリーグをリードし、台湾シリーズとシーズンMVPに選出された。2004年のルーキーイヤーから16年連続でオールスターに選出されるなど、ファンからの人気も高い。

プロ野球での活躍に加え、林智勝は国際的にも比類ないキャリアを積んでいる。1994年、12歳でチャイニーズ・タイペイ代表としてポニーリーグに参加したのをはじめ、その後学生時代を通じて様々なWBSCの大会で代表ユニフォームを纏った。また、アジア野球選手権、野球ワールドカップ(2003、2007)、アジアシリーズ(2006、2012)、ワールドベースボールクラシック(2006、2013、2017)、アジア大会(2006、2010)、プレミア12(2015)にチャイニーズ・タイペイを代表し、ワールドベースボールクラシック2017後に代表チームからの引退を発表した。

林智勝は現在、台湾先住民野球発展協会の会長を務め、選手会の名誉副会長を務める。

CPBLは1990年に発足し6チームが所属。同リーグはWBSCの準会員である。