「カーネクスト侍ジャパンシリーズ2024 日本 vs 欧州代表」チェコのスター、マルティン・チェルベンカ「大阪ではいい野球、素晴らしい戦いをお見せできるでしょう」
19/02/2024 1 記事を読む目安時間

「カーネクスト侍ジャパンシリーズ2024 日本 vs 欧州代表」チェコのスター、マルティン・チェルベンカ「大阪ではいい野球、素晴らしい戦いをお見せできるでしょう」

「日本の登録メンバーを見ましたが、素晴らしいチームのようですが、私たちも経験豊富なチームです」とチェルベンカ。米国で10年のキャリアを積んだ捕手・チェルベンカは今でもプレーを楽しんでいる。

マーティン・チェルベンカは、プロ野球選手としてのキャリアを持つ数少ないヨーロッパ人選手の一人。彼は2009年にクリーブランド・インディアンスと契約した。まだ高校生だった彼は、2009年と2010年にスプリングトレーニングに参加し、2011年のシーズンにようやくプロデビューを果たした。

3月8日に誕生日を迎える31歳のチェルベンカは、2021年シーズンまでインディアンスとボルチモア・オリオールズでマイナーリーグ(MiLB)に617試合出場(うちトリプルAで84試合)。捕手としては462試合に先発出場した。2018年にはダブルAレベルで15本塁打を放った。

チェルベンカは、3月6日と7日に大阪で開催されるグローバル・ベースボール・ゲームズ、「カーネクスト侍ジャパン 日本対欧州チーム欧州チームメンバーのチェコ4選手(マーティン・シュナイダー投手、マーティン・ムジーク内野手、マレク・クロップ外野手)の1人である。

「プロ野球やアメリカでのプレーのおかげで、わたしはいろいろなレベルで経験できました。チェコ代表のレベルは高いですから、彼らは私を特別視はしていません。若い選手たちにもっと多くの出場機会とプレー時間があれば、私よりもうまくやれるでしょう」

チェルベンカは幼い頃から野球をやっていた。

「父はコーチでしたので、ソフトボールや野球をして育ちました。兄と私は野球に囲まれて育ちました」

ある日、クリーブランド・インディアンスが彼に声をかけた。

「彼らは夢を叶えてくれました。オファーをもらっただけで本当に誇らしかったです。インディアンスは高校も卒業させてくれて、チャンスを与えてくれました。本当に感謝しています」

プロ野球でプレーすることは誰にでもできることではありません。どのようにして確かなキャリアを築くことに成功したのでしょうか?

「僕は野球が大好きでした。野球をつらい仕事だと思ったことは一度もありません。毎日プレーすることも、体を鍛えることも好きだったし、今日に至るまで、試合に関わるすべてのことを楽しんでいます。毎日集中し続けるのは精神的に大変ですけど、野球が好きでしたから、その一瞬一瞬を楽しむことができました。苦労も野球の一部ですから、それを楽しむことさえできました」

チェコは2023年のワールドベースボールクラシックの出場権を獲得し、日本でファンが増えるなど世界を驚かせた。

「チェコの野球史上最大の瞬間のひとつは、レーゲンスブルク(ドイツ)でのワールドベースボールクラシック予選でした。自分たちには優れた才能があることは分かっていたし、あとは力を合わせるだけでした。何もかもがうまくいき、私たちは100%のパフォーマンスを発揮できました。ワールドベースボールクラシックで中国に勝ったことも大きかったです。これはチェコ野球にとって大きなことでした。東京では、ファンの応援に本当に感謝しています。私たちがベストの相手と戦えることを世界に示したことは、私たちの誇りです」

2015年の侍ジャパンシリーズでは、チェコのメンバーはプロ経験者(フィラデルフィア・フィリーズ)もいる一塁手ヤクブ・スラデクただ一人だった。今回は4人で、ナショナルチーム監督のパベル・チャディムもコーチングスタッフに名を連ねている。

「正直なところ、私はロースターの組み立てには関係ありませんが、2015年はもっとチェコ人選手がいてもおかしくなかったと思います。ここ数年、チェコはヨーロッパでもトップクラスのチームであり、世界の舞台でも戦えることを証明してきました。チェコは今、より野球に親しんでおり、これがより多くの若者を惹きつけることを願っています。野球のおかげで私たち世界中を旅し、世界を知ることができます」

大阪での2試合に何を期待しますか?

「日本のロースターを見ましたが、素晴らしいチームです。しかし、私たちにもマイナーリーグで経験を積んだ選手がたくさんいるし、メジャーリーグでプレーしたことのある選手も何人かいる経験豊富なチームです。大阪ではいい野球、素晴らしい戦いをお見せできるでしょう。ベストを尽くしたいです。フィールドでとにかく100%の力を発揮できれば、結果がどうであれ満足できると思います」

今後の野球人生をどのように考えていますか?

「そうですね、次の2026年のワールドベースボールクラシックでしょうか。その頃にもまだナショナルチームに入れるレベルでいたいですね。今年で32歳になりますが、まだプレーを楽しんでいます。定職に就いてからは難しくなりましたが、グラウンドで100%の力を発揮できるよう自分の調子をしっかり管理したいと思います。できる限り長くプレーしたいし、戦える限りプレーしていくつもりです。まだあと2、3年は確実にみなさんの前でプレーを続けていると思います」