2008年以来のオリンピック野球競技がついに開幕
26/07/2021 1 記事を読む目安時間

2008年以来のオリンピック野球競技がついに開幕

野球の世界トップランクの1位日本、3位韓国、4位アメリカ、5位メキシコ、24位イスラエルが北京2008以来振りの復活となるオリンピック野球競技で激突する。

野球競技が13年ぶりにオリンピックで復活する。

7月28日(水)午後12時(日本時間)より福島あづま球場でドミニカ共和国と日本の東京2020オリンピック野球競技開幕戦を行う。そのほかの試合は全て横浜スタジアムで実施。

出場6チームの組み分けは以下の通り

  • グループA 日本、メキシコ、ドミニカ共和国
  • グループB 韓国、アメリカ、 イスラエル

グループステージは7月31日(土)まで。グループステージの結果で次のノックアウトステージのシードが決まる。8月1日から4日に行われる決勝リーグは敗者復活を含むダブルエリミネーション方式。

グループステージの1位チームは8月2日(月)の準々決勝に直接進出。

決勝リーグ最初の試合は8月1日(日)のオープニングラウン2位チームと3位チームの対戦。両試合の勝利チーム同士が第二準々決勝に進み対決。

負けたチームには敗者復活のチャンスが残される。

二つの準々決勝の勝利チーム同士が8月4日(水)の第一準決勝で対戦し、勝利チームが金メダル決定戦へ。負けたチームは8月5日(木)の第二準決勝で敗者復活のチャンス。この試合で勝利したチームが準決勝進出を獲得できる。

メダル決定戦は8月7日(土)。

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WBSC野球世界ランキング1位の開催国日本の使命はオリンピック初の金メダル獲得だ。

侍ジャパンのロースターは投手陣には若干変更があるもののMVP鈴木誠也などWBSCプレミア12 2019で勝利した選手が名を連ねる。菅野智之は辞退となったが、稲葉篤紀監督は田中将大、山本由伸、青柳晃洋、森下暢仁など日本プロ野球(NPB)のスターに期待をかける。

北京オリンピック金メダルの韓国は二塁手パク・ミンウ(朴珉宇)と投手ハン・ヒョンヒがCOVID-19による規約違反によってオリンピック辞退をしたためロースターの変更を強いられた。

北京オリンピックで韓国の金メダル獲得に導いたキム・ギョンムン(金 卿文)監督はパクの代わりに左腕のルーキー投手キム・ジンウク、ハンの代わりに右腕のオ・スンファンを起用した。

WBSC プレミア12 2015 MVPの外野手キム・ヒョンスなどWBSCプレミア12 2019で韓国の準優勝獲得に貢献した決勝チームのロースターからは10名選出された。2019チームから再び選ばれた投手はリリーフのコ・ウソク、チョ・サンウ、チャ・ウチャン。

世界4位アメリカは金メダルを狙う。マイク・ソーシア監督のメンターであるトミー・ラソーダ元監督はシドニー2000でアメリカを唯一の金メダルへ導いた。

アメリカは6月に行われたWBSCアメリカ大陸予選を通過して出場権を手に入れた。ロースターはスラッガー内野手トッド・フレイザー、左腕先発スコット・カズミールのメジャーリーグベースボール(MLB)経験豊かなベテランと、新人トップの一塁手トリストン・カサス、WBSC U-18野球ワールドカップ 2017 MVP、右腕投手サイモン・ウッズ・リチャードソンなどの新人から編成。投手スコット・マクガフ(ヤクルトスワローズ)、ニック・マルティネス(福岡ソフトバンクホークス)、外野手タイラー・オースティン(横浜DeNAベイスターズ)は現在NPBで活躍中の選手だ。

内野手エディ・アルバレスはオリンピック公式開会式では選手団騎手を務めた。

世界7位ドミニカ共和国はメキシコのプエブラで行われたWBSC最終予選でベネズエラとオランダに辛勝し最後の出場枠を獲得した。ドミニカ共和国は1992年ぶりのオリンピック出場となる。

ヘクター・ボルグ監督は大会前にロースターを変更。ディエゴ・ゴリアスに代わり投手ガブリエル・アリアスが入ったがまだ日本でチームと合流していない。

予選でドミニカ共和国チームはその圧倒的なパワーを見せつけた。アメリカ大陸予選2位のドミニカ共和国は15本塁打をマークし、最終予選では6本塁打で勝利した。

世界5位メキシコと24位イスラエルはオリンピック野球競技初出場。

メキシコはWBSCプレミア12 2019でアメリカを下し銅メダル獲得でオリンピック出場権を獲得し、その時からマイク・ソーシア監督の指揮でMLBワールドシリーズを勝利した選手のベンジー・ジルがフアン・カストロ氏に代わり代表チームの監督についた。ロースターでの大きな変更は元MLBオールスター選手のアドリアン・ゴンザレスが加わったことだ。

イスラエルは2019年9月に行われたWBSCヨーロッパ/アフリカ予選でヨーロッパの強豪チームを震撼させた。元MLBゴールドグローブ賞のイアン・キンスラーなどの大物選手が代表に加った。

Tokyo 2020 – Olympic Baseball