「カーネクスト侍ジャパンシリーズ2024 日本 vs 欧州代表」 欧州チーム最年少コーチ アリッツ・ガルシア
12/02/2024 1 記事を読む目安時間

「カーネクスト侍ジャパンシリーズ2024 日本 vs 欧州代表」 欧州チーム最年少コーチ アリッツ・ガルシア

1989年にスペインのパンプローナ生まれのガルシアは、MLBヨーロッパ・アカデミーに通い、アメリカと日本でプレーし、2021年からスペイン代表のスタッフを務めた。今回の欧州チームではブルペンコーチを務める。「やるべきことはすべてやるつもりです」と語った。

アリッツ・ガルシアは1989年、スペインのパンプローナ生まれ。アメリカの大学野球で選手として成長し、テキサス州のフランク・フィリップス・コミュニティ・カレッジ、カンザス州のコルビー・コミュニティ・カレッジ、サンフランシスコ大学でプレーした。

ガルシアがイタリアのティレニアで開催されたメジャーリーグベースボール(MLB)ヨーロッパ・アカデミーに参加した時(2006年、2007年)、欧州チームのマルコ・マッツィエリ監督は講師の一人、欧州チームの投手コーチ・アレッサンドロ・マエストリはイタリアのアカデミーを出てプロ契約を結んだばかりで、欧州チームのスラッガー、アレックス・リディは注目選手のひとりだった。

ガルシアは2008年のU-21欧州選手権でスペインの優勝に貢献した後、アメリカでは独立リーグのフロンティアリーグとパシフィック・アソシエーション、日本では独立リーグの四国アイランドリーグでプロとしてプレーした。

サンフランシスコ大学でスポーツマネジメントの修士号を取得する傍ら、野球のコーチを務め、2021年からはスペイン代表チームのスタッフを務めている。

ガルシアは、3月6日と7日に大阪で開催される「カーネクスト侍ジャパンシリーズ2024 日本 vs 欧州代表」で、欧州代表チームのブルペンコーチを務める。

ガルシアはオンラインインタビューでWBSCに「スタッフの一員であることを本当に名誉に思います。スペイン代表チームのスタッフ仲間や選手たちがいなければ、このようなことはできなかったでしょう」と自国の代表プログラムに感謝した。

ガルシアは、ネルソン・プラダ監督のもとで、スペイン代表を1955年以来となる2023年の欧州選手権制覇に導いたスタッフとして働いていた。

「我々はトップからボトムまでハードワークしてきましたがまだまだスペインのたまにもっと多くのことができると思います。それでも、私たち、特に何十年も代表チームのために働いてきた人たちにとっては、大きなことでした。ワールドベースボールクラシックに出場できなかったことは残念でしたが、欧州選手権ではようやくすべてのピースをまとめ、能力を発揮し、勝利することができました」と振り返った。

スペインはU-18欧州王者でもある。

「U-18カテゴリーには素晴らしい選手がいます。もっと彼らを育成していかなければないけません」

「ヨーロッパでは何かが変わりつつあり、もうオランダやイタリアだけでの話ではありません」

「ティレニアのMLBアカデミーに通っていた若い頃とは、ずいぶん変わりました。今はヨーロッパの若者もアメリカやラテンアメリカ変わりませんが、彼らにもっと成長のチャンスを与える必要があると思います。彼らの可能性を最大限に伸ばすためには、週に4~6回はフィールドに立たせる必要があるでしょう。欧州チームが日本と対戦するチャンスを得られるのは、ワールドベースボールクラシックでのヨーロッパのチームの活躍の成果だと思います。究極の夢は、ヨーロッパで野球をプロスポーツにすることでしょう。そのためには、私たちは発展し続けるなければなりません」

今回の侍ジャパンシリーズ2024に話を戻そう。

「マルコ・マッツィエリの信頼にも感謝します。私をスタッフに加えるという彼の決断は、私にとっても、私の周りのみんなにとっても、そしてスペインの野球界にとっても、大きな意味があります」

ガルシアはコーチングスタッフのなかで最年少、他のコーチスタッフにとって息子のようなものだ。

「ありがたいことです。自分よりも経験豊富な人たちと一緒にいられることを光栄に思っていますし、コーチとしても指導者として成長できると思います。本当にやる気でいっぱいです」

彼はマッツィエリ監督のブルペンコーチになる。

「マルコには、必要ならどんなことでもしますと言ってあります。スペイン代表ではブルペンコーチを務めましが、欧州チームでも同じ役割を果たせることをうれしく思います。マルコからバッティング練習やファンゴを打つように頼まれたとき、私は チームのためなら大賛成だと伝えました」

日本でプレーしていたガルシアにとって、侍ジャパンとの対戦は単なるエキシビションゲームはないとよくわかっている。

「2015年、愛媛マンダリンパイレーツでプレーしていたとき、日本の野球文化に触れ、彼らの競争心を学びました。ハイレベルの接戦になるだろうと期待しています。また、マルコがチームをまとめてくれたことで、我々はすでに良い状態にあり、いい戦いができると思います。2試合とも勝つために日本に行きます」

侍ジャパンシリーズ終了後、ガルシアにとって新たな野球の冒険が始まる。

「ミルウォーキー・ブルワーズと契約したばかりです。ドミニカ・アカデミーでの育成コーチとして3月1日にスタートする予定でしたが、欧州チームでの仕事を終えてから行くことになっています」