「侍ジャパンシリーズ2024 日本 vs 欧州代表」  オリンピックを3度経験したエルベルト・ジャン・トホーエンが欧州チームの内野コーチ
08/02/2024 1 記事を読む目安時間

「侍ジャパンシリーズ2024 日本 vs 欧州代表」 オリンピックを3度経験したエルベルト・ジャン・トホーエンが欧州チームの内野コーチ

オランダ代表監督のトホーエンは、選手としても最高レベルの国際野球を経験している。「チーム・ヨーロッパの一員になれて光栄です」と語った。

エバート・ジャン・トホーエンは、オランダ代表としてオリンピック3回(1996年、2000年、2004年)、ワールドベースボールクラシック(2006年)、ベースボール・ワールドカップ3回(1998年、2001年、2005年)に出場した。また、1995年、2003年、1999年、2005年の4度、オランダのチームでヨーロッパタイトルを獲得している。

トホーエンはアマチュアしてもプロとしても国際野球を経験している。3月6日と7日に大阪での「侍ジャパンシリーズ2024 日本 vs 欧州代表」開催を控え、欧州チームの内野コーチを務めるトホーエンにWBSCがインタビューした。

「まだとても若かったです。1996年のアトランタオリンピックに出場したときのことは素晴らしい経験でした。あの大会にはアマチュア選手しか参加できませんでした。2000年大会では私はすでにプロ野球選手としてプレーしていましたが、プレーのレベルが劇的に向上していることに気づきました。国際的な野球界でプロが活躍することは、野球界にとって良いことでしかないと思います」と語った。

彼の野球選手としてのキャリアはアメリカで始まった。1975年、オランダ南部のアルフェン・アーン・デン・レインに生まれ、インディアン・リバー・コミュニティ・カレッジから1995年にメジャーリーグ(MLB)のカリフォルニア・エンゼルスにドラフト指名された。中堅手として、2001年シーズンまでエンゼルス傘下のマイナーリーグで485試合に出場。2007年シーズンをもって現役引退した。

MLBのシンシナティ・レッズでスカウトを務めた後、ヨーロッパでコーチとしてのキャリアを積み、2017年にカナダのサンダーベイで開催されたWBSC U-18野球ワールドカップでエリック・デ・ブルインのアシスタントコーチを務め、ナショナルチームレベルを経験。2018年からはオランダ代表チームの監督を務めている。

トホーエンは、欧州チームのコーチングスタッフとして、マルコ・マッツィエリ監督の下で内野コーチを務める。

「欧州チーム一員になれて光栄です。いろいろなコーチや新しい選手と仕事をするのが楽しみです。スタッフとしては、選手たちにできる限りの準備をさせたいと思うものですが、この大会では選手たちだけで多くのことをこなさなければなりません。日本での準備期間は数日しかありませんから」

今回のグローバルベースボールマッチが選手たちにとってどのような意味を持つと思いますか?

「彼らにとっては素晴らしい経験になるでしょう。大きなスタジアムの雰囲気の中で、このような良い競争相手とプレーすることは、多くの選手にとってあまり経験できないことです。もちろん、ロースターにはプロ経験のある選手もいます。しかし、このシリーズは選手たちも選手として必ず成長すると思います」

日本のチームと戦うことは常に挑戦だ。日本チームは親善試合であっても常にベストを尽くしてプレーする。

「誰もがそうあるべきです!日本の選手たちはたくさん練習しているし、勝つためにプレーする準備はできているはずです。私たちも日本に遊びに行くわけではない。勝つために戦います」

現在のヨーロッパ野球のレベルをどう評価していますか?

「レベルが上がっていると感じることはあります。オランダでは毎年何人かの選手がプロ契約を結んでいます。カリブ海の島々を除けば、オランダで育成された選手がMLBのレベルに達したのは久しぶりのことです」

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スペインは2023年、イギリスとの欧州選手権決勝で初の勝利を収めた。

「多くの国が上達していることがわかります。イタリアとオランダは10年間決勝を戦っていません。2014年以降変わってきたと思います」

「ドイツは4位、チェコは全体的なレベルが向上し、マイナーリーグで活躍する選手も出てきました。これはヨーロッパの野球界にとって良いことだと思います」

オランダは今年行われるプレミア12に出場する唯一のヨーロッパのチームとなる。

「2019年大会とは異なるものになります。今回は各チームがオープニングラウンドで5試合を戦いますが、どんな形式であれ、上位12チームが対戦するということは熾烈な戦いになります。どのチームが勝つか負けるかわかりません。どの国も楽な試合はできないだろうし、誰もが決勝ラウンドで日本に行きたいと思っています。オランダもそのつもりでベストを尽くすでしょう」