愛知県刈谷市で開催されたJD.LEAGUE2023の表彰式では、日本ソフトボール界スター、後藤希友が主役だった。後藤(22歳・左腕)は、レギュラーシーズンの最優秀防御率(0.83)と最優秀勝利投手賞(14勝1敗)とともに、西地区の最高殊勲選手賞を受賞した。また後藤は西地区ベストナインにも選出された。
後藤はJD.LEAGUE2023シーズンを席巻し、所属するトヨタレッドテリアーズをJD.LEAGUE初優勝、そして5年ぶりの日本リーグ制覇に導いた。テリアーズは、ダイヤモンドシリーズ決勝で宿敵ビックカメラ高崎を2-0で破った。
2020年東京オリンピックでは金メダル、2022年ワールドゲームズでは銀メダル獲得に貢献した日本のエースの後藤は、来年イタリアで開催されるWBSC女子ソフトボールワールドカップファイナルステージ、2026年名古屋で開催されるアジア競技大会、そしてLA28オリンピックを主な目標として、今後数年間、日本代表チームを率いることが期待されている。
今シーズンの数字と今後の課題について尋ねられた後藤は、 「もっともっと上を目指していきたい」と表彰式で答えた。
東地区では工藤環奈が最高殊勲選手に輝き、打率.409で今季の最優秀打者にも選ばれた。彼女は同部門のベストナインのショートに選ばれた。
国際色豊かな選手たちもシーズンに足跡を残した。アメリカ代表として2022年のワールドゲームズで金メダルを獲得したジェイリン・フォードは、ホンダでプレーし、東地区で最高の防御率(1.34)と最多勝利投手賞(11勝2敗)を残した。一方、イタリアのオリンピック選手、エリカ・ピアンカステッリ(SGホールディングス)は9本塁打で今季の最多本塁打に並んだ。
セレモニーでは、日本代表チームのアジア競技大会6大会連続の金メダルが表彰された。