「カーネクスト侍ジャパンシリーズ2024 日本 vs 欧州代表」で、欧州チャンピオンに輝いたスペインからは8選手(ダニエル・アルバレス投手、フェルナンド・バエス投手、ライナー・クルス投手、ガブリエル・リーノ捕手、ワンダー・エンカルナシオン内野手、エジソン・バレリオ内野手、エンゲル・ベルトレ外野手、ダニエル・ヒメネス外野手)とコーチ1人(アリッツ・ガルシア)が欧州チームに参加する。
2015年の第1回グローバルマッチでは、世界ランキング22位のスペインの選手は、レスリー・ナカー投手、ブレイク・オチョア捕手、オスカル・アングロ内野手、フェルナンド・マルティネス外野手の4人だけだった。
1月に38歳になったライナー・クルスは、ロースターで最もメジャーリーグ(MLB)経験のある選手だ。ヒューストン・アストロズ(2012年と2013年)とトロント・ブルージェイズ(2018年)でブルペンから74試合に出場した。クルスはまた、マイナーリーグ(MiLB)で314試合、プロフェッショナル・ウインターリーグ(ドミニカ共和国とベネズエラ)で256試合に出場。2014年と2015年は、日本プロ野球(NPB)楽天ゴールデンイーグルスのブルペンに入り、81試合に登板した。
「これまでのすべてを誇りに思います。MLBやNPBのレベルでプレーするチャンスを得ることは、僕や家族にとってとても大切なことですし、これまでやって続けていた努力が報われた思いです。それはマイナーからの長い道のりでした」
MLBとNPBの主な違いはどれだと思いますか?
「アメリカでは、大リーグに行くまでに4つか5つのレベルを経験しなければなりませんが、日本では一軍と二軍の2段階しかありません。だからメジャーリーグへの準備を比べることはできないように思います。日本での彼らの準備の仕方には敬意を表します。彼らは自分たちの野球をよく心得ています」
当時ニューヨーク・メッツのルーキー・リーグの有望株だったクルスは、2008年北京オリンピックの予選大会であった2007年欧州選手権(スペイン・バルセロナ)でスペイン代表デビューを飾った。スペインはオランダを相手に最終回までリードを奪ったが、最終的にオランダに逆転されオリンピック出場権を逸した。
「長い道のりでした。多くの監督の下で、多くの選手とプレーしてきましたが、とてもやりがいのある経験でした」
クルスは、スペインが2021年 Eurosで4位獲得に貢献。2023年の欧州選手権準決勝では現王者のオランダに勝利し、決勝のイギリス戦では3アウトを取った。
「あのことを思い出すと、嬉しかった気分や、たくさんの感情が湧いてきます」
大阪での2試合に何を期待しますか?
「日本は世界No. 1で、素晴らしいチームですが、われわれはヨーロッパ最高の選手が揃ったチームです。素晴らしいシリーズ、質の高い野球となるでしょう。わたしたちは持てる力をすべて出し切るためにフィールドに立つでしょう」
どのように貢献できると思いますか?
「自分は1イニングか2イニングを毎試合投げるタイプの投手だと思います」
クルスは北半球の冬にドミニカ共和国とベネズエラでプレーした後なので、すでに準備は万端だ。「3日間の休養があって、それからトレーニングを始めました。僕は毎日練習し、走り投げ続けなければならない投手なんです」
見出し写真 Lauro Bassani