WBSCアカデミー コーチ向け視覚障がい者野球のテクニカルコースを開講、基礎コースも再び公開
10/05/2021 1 記事を読む目安時間

WBSCアカデミー コーチ向け視覚障がい者野球のテクニカルコースを開講、基礎コースも再び公開

WBSCは英語とスペイン語でこのコースを提供している。

WBSCアカデミーは視覚障がい者野球の発展の一助として初のコーチ向けテクニカルコースを開講し、さらに基礎コースも再び一般公開した。

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この基礎コースはWBSCの各国連盟を対象にしたもので、この種目の歴史や、ルール、フィールド仕様、必要な用具などの基礎を紹介することを目的としている。また国内レベルで種目を発展させる時の留意点などにも扱う。

WBSCパラリンピック委員会の委員長トム・ナーゲル氏が英語で講義をする。ナーゲル氏はフランス視覚障害者野球協会 (ABBF) 会長で、フランスでの同種目を開拓した人物。

スペイン語でコースを受け持つのはイタリア視覚障害者野球協会(AIBxC=WBSC 準会員) のエヴァ・トレビザン氏。

エヴァ・トレビザン氏は元オリンピックソフトボール選手で視覚障害者野球では選手の視覚を助ける競技アシスタントを務めている。

テクニカルコースでは主にコーチングについて説明する。しかし、このセミナーは野球・ソフトボール経験がある人なら現役の選手でも引退した選手でも誰でも受けられる。さらに、このコースでは視覚障害を持つ人が野球をすることの良さついても説明する。

同コースは選手達に試合の基礎を紹介する。最初の部分ではベースランニングやスライディングの教え方について扱う。

このコースの第2弾と第3弾が今後公開される予定で、守備や送球、打撃について取り扱う。元メジャーリーグベースボール(MLB) 投手で全米ピッチング協会のレベル5マスター認定コーチであるパット・エイハーン(Pat Ahearne)氏が英語でコースを担当する。

パット・エイハーン(Pat Ahearne)氏はアメリカ大陸、アジア、ヨーロッパ、オセアニアなど幅広い選手歴とコーチ歴を持つ。

スペイン語版の講師はイタリア視覚障害者野球のチーム、ミラン・サンダーファイブのジャコモ・レイーナ氏。

レイーナ氏は AIBxCの視覚障害者野球の促進と発展を目指す国際渉外グループのメンバーの一人。

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