11/07/2023 1 記事を読む目安時間

女子ソフトボールワールドカップ・グループA - アイルランド、アメリカ、イギリスが白星発進

開幕戦ではイギリスがオーストラリアを2-0で下し、第2戦では前大会優勝のアメリカがチャイニーズ・タイペイを5-0で下した。

WBSC史上初の2ステージ制大会となる第17回WBSCソフトボールワールドカップ・グループAが、アイルランドのフィンガル・ダブリンにあるバルブリガン・オールウェザー・フィールドで火曜日に初日を迎えた。

イギリスはオーストラリアを接戦の末2-0、前大会優勝のアメリカはチャイニーズ・タイペイ２を5-0、アイルランドはボツワナを7-0でそれぞれ下した。

アイルランド対ボツワナ　7-0：ボックススコア/実況プレイ　リプレー
第2位試合　アメリカ対チャイニーズ・タイペイ　5-0（第2試合）：ボックススコア/実況プレー　リプレー
第1試合　イギリス対オーストラリア 2-0　ボックススコア/実況プレー　リプレー
WBSC大会で初めて2ステージ制が採用
アイルランドで初めてWBSC大会を開催
持続可能なミズノの新ボール「M170」が使用
6チームが3つのグループに分かれて参加。グループAの上位2チームが来年の決勝大会への切符を手にする。大会方式の詳細はこちら。
世界ランキング1位で12度の優勝を誇るアメリカを筆頭に、オーストラリア（世界9位）、チャイニーズ・タイペイ（3位）、イギリス（16位）、アイルランド（17位）、ボツワナ（43位）がアイルランドで戦う。大会プレビューはこちら。
第1試合は11:00（現地時間）、イギリス対オーストラリア、アメリカ対チャイニーズ・タイペイ、そしてボツワナ対アイルランドの順で行われる。全日程
アメリカは、2022年のワールドゲームズで日本を破り（世界タイトルを獲得）、2016年と2018年のWBSC女子ソフトボールワールドカップの過去2回で日本を破っている（4度の）ディフェンディング・ワールドチャンピオンである。ワールドカップの過去の実績
スペインのバレンシアで開催されるグループBでは、世界ランキング12位のホスト国が、4位のプエルトリコ、10位のオランダ、11位の中国、28位のキューバ、38位の南アフリカを7月18日から22日まで迎える。
イタリアのカスティオン・ディ・ストラーダとブットリオで開催されるグループCでは、世界ランキング2位でオリンピック王者の日本、同5位のカナダ、同8位のイタリア、同26位のフィリピン、同29位のニュージーランドが7月22日から26日にかけて対戦する。
大会ウェブサイト
写真
GameTime.Sportでライブ観戦

アイルランド対ボツワナの試合に先立ってフィンガルのエイドリアン・ヘンチー市長が始球式を行い挨拶した。「フィンガルはスポーツが盛んな郡であり、ソフトボールもその仲間入りを果たしました」

「ここは若く、多様性に富んだ郡です。スポーツクラブと提携し地元自治体が推進しており、どこにも負けない施設を持っています」

「みなさんの健闘を祈っておりますが、やはり地元のアイルランドの健闘を願っております。競争の激しいプールのようですが、ベストを尽くして強豪チームを倒してください！」と声援を送った。

ボツワナ対アイルランド

開幕日の最終戦となる第3試合は、開催国アイルランドがボツワナと対戦する。アイルランドは2016年に26位、ボツワナは2006年と2014年の14位が最高で6度目の出場となる。

アイルランドは最初の打席で先制。アリアナ・ジャービスがボツワナの投手ワング・ボンゴの足首にボールを打ち返し、ボールは三塁ベースを越えて跳ね返り、リズ・カイリーの得点につながった。

ボンゴの悪送球でアンドレア・ジャービスとサバンナ・ブロッケンブローが得点し、アイルランドが3-0とリードを広げた。

シアラ・サリバンがアリアナ・ジャービスを得点に導く中前打を放ち、リードを4-0に広げると、3回裏にはアンドレヤ・ジャービス、サリバン、サマー・ロシャも得点し、アイルランドは7-0とした。

４回表、ボノロ・モレフェの左中間を深く破る球を見事なカイリーの捕球で得点阻止すると、5回カイリー・オコナーが三者凡退で、アイルランドは5回7-0とコールド勝利した。

アメリカ対チャイニーズタイペイ

この日の第2試合は、世界ランキング3位のチャイニーズ・タイペイが、前大会王者で世界ランキング1位のアメリカに挑む大一番。

チャイニーズ・タイペイは2018年、6勝4敗で9位に終わったが、アメリカは無敗で勝ち進み、2016年の前回大会優勝に続きタイトルを獲得した。

最初の2イニングはどちらも無得点に終わったが、3回表にアメリカのアリソン・アギラーがアンジュ・チウからセンター前ヒットを放ちハンナ・フリッペンを得点に導くと、キアラ・ロビンソン＝モロイの本塁打でアギラーと共に生還し、3-0とリードを広げた。

5回表もアリーヤ・アンドリュースのレフトへの犠牲フライでフリッペンが得点し、リードを4-0に広げた。

イギリス対オーストラリア

この日の第1試合は、イギリスがオーストラリアと対戦した。

WBSC女子ソフトボールワールドカップ2018では、オーストラリアはイギリスを11-0で下しているが、今日の試合が注目された。

オーストラリアは元男子代表のマイケル・ギブソンの逝去を追悼して今日は黒い腕章をつけて試合に臨んだ。

4回表、ケンディル・スコットがエレン・ロバーツからレフト超えのソロホームランを放ってイギリスに1-0のリードを与え、6回にはティア・アメリア・ウォーソップが三塁からホームスチールを決めリードを2-0に広げた。

試合前

フィンガル・ダブリンのバルブリガンは良い天気に恵まれそうだ。

昨日の練習セッションでは、各チームが会場に慣れる機会となっただけでなく、ブレモア城を背景に素晴らしいチーム写真を撮ることができた。アイルランドとボツワナのチーム写真は、本日中にアップされる予定。