第9回WBSC 女子野球ワールドカップ グループA 　2日目　メキシコが延長を制し初勝利　カナダとアメリカが2勝目

カナダのサンダーベイで開催中のWBSC女子野球ワールドカップ・グループAの2日目は、デビュー戦のメキシコがワールドカップで歴史的な初勝利を挙げた。

ベースボール・セントラルでは今日、3試合で合計63得点（1試合平均21得点）のハイスコアゲームが展開された。

アメリカの打線は、この日の開幕戦で13安打を放ち、そのうち8安打が追加点となり、韓国を14-0の5回コールドで下した。この勝利でアメリカは大会2連勝となり、首位をキープした。

メキシコは水曜日の午後、オーストラリアを延長戦の末16-8で破り、WBSC女子野球ワールドカップで史上初の優勝を果たした。メキシコは来年のファイナルステージ進出の可能性が残った。

開催国のカナダは、WBSC女子野球ワールドカップ・グループAの2日目を締めくくる香港との試合で22-3の5回コールド勝利を収め、今大会2勝目を挙げた。カナダはこの試合16安打で、各イニング２点以上を入れた。

カナダ対香港

カナダは3回までにイーラ・デイ＝ベダードの3打点とゾーイ・ヒクズムの2打点・２得点などの活躍で10点を奪い。8四球と6安打でリードを広げた。

3回裏、香港は暴投と Wing Ki Mui のタイムリー、Chee Ar Luiのチーム2本目のヒットで3得点に成功した。

カナダは4回と5回にも複数得点。4回、合計11人の打者を送り、5本の安打と3つの四球で6点を奪った。さらに5回では、カナダはレイン・パドガムの左中間を破る2点タイムリー2塁打を含む5安打でさらに6点を奪った。

メキシコ対オーストラリア

オーストラリアは1回裏に2得点。走者１、３塁で、ティアラ・ゲルデンホイストがサードからダブルスチールで得点。2回裏でも、指名打者のジュヌビエーブ・ビーコムがモーガン・ドティの右前打でオーストラリア2点目を挙げた。

3回表、メキシコが一挙に５点を獲得して逆転リード。オーストラリアの３つのエラと２四球、ダニエラ・レアルの2点適時二塁打でこの回を締めくくった。メキシコにとっては今大会初のアドバンテージに成功。

3回裏、オーストラリアは3点を返し同点に並ぶ。アビー・マクレーランのタイムリー二塁打を放つなど最初の3人の打者が出塁。さらにゴロと守備のエラーで2点を追加した。

4回表、メキシコはエディス・デ・レイハの二ゴロでイツァ・エルナンデスが三塁から生還してリードし、5回表、二死で、マルセラ・ディアスの中前適時二塁打を放って得点を重ね点を開いた。

7回裏、オーストラリアのケイトリン・アイノンが満塁四球で１点、さらにティアラ・ゲルデンホイストが中前2ランなど合わせて３点を返して再び同点に並び、試合は延長戦にもつれ込んだ。

8回表、タイブレークで走者2人から開始。が投手モーガン・ドティがダニエラ・レアルのバントの球を三塁への送球したがレフトに逸れてしまい、メキシコのランナー2人に得点を許した。その後、メキシコはディアナ・イバラの3ランを含む6点を追加した。

韓国対アメリカ

アメリカはビッグイニングで試合をスタート。打者10人を送り込み、長蛇３本を含む6安打で1回表に5点で先制した。先頭のアシュトン・ランセルが三塁打、アレックス・ヒューゴとデナイ・ベナイツが二塁打を放った。

2回表、先頭のアレックス・ヒューゴが二塁打を放ち、さらにアラーナ・マルティネスの犠飛で得点し、アメリカが6-0とリードを広げた。3回表には、アシュトン・ランセルがレフトオーバーのソロホームランを放ち、7-0とリードを広げた。

4回表、アンナ・キンブレルがあと数センチでホームランとなった左中間への二塁打を放ち、ナオミ・ライアンとケルシー・ウィットモアが生還。満塁のボークでキンブレル自身もこの試合10点目となる得点を挙げ、さらにヴァレリー・ペレスも暴投で生還した。

5回表、アメリカが駄目押しの３点を追加。先頭のレミ・シャーバーに続き、サラ・エドワーズ、ヴァレリー・ペレス、ディーン・ベニテスの3打連続タイムリーが飛び出した。

アメリカの投手陣は、ジェイミー・バウム、コディ・エッカート、オリビア・ピカルドの3人が継投して完封。バウムは3イニングを投げ、2安打、2四球、5奪三振で勝利投手。エッカートとピカルドはそれぞれ1イニングを投げた。

試合前

今朝の天候は申し分なく、太陽は明るく、空には雲があり、微風が吹いている。

午前中の試合でアメリカは韓国と対戦する。初日、アメリカはオーストラリアに3-2で辛勝した。打線ではオーストラリアが優ったが、アメリカはチャンスを生かして今大会の重要な初勝利を挙げた。今日勝てば、アメリカは2024年のファイナルステージ進出に向けまた一歩駒を進めることになる。先発はジェイミー・ボーム。

アメリカと対戦するライバルの韓国は、開幕戦で香港に7回9-8で敗れた。アジア予選で香港を2度破った韓国だが、昨日はアジアのライバルに唖然とさせられた。韓国の先発はSayuri Ono。

開始は現地時間11時30分。

現地時間15:30、メキシコとオーストラリアが大会初勝利をかけて対戦。両チームとも、2024年のファイナルステージへの進出を有利に進めるためにも、この試合に勝利する必要がある。

昨日の第2戦でオーストラリアはアメリカに敗れた。好ゲームとなったが、オーストラリアは投手陣の制球が安定せず苦戦し敗戦を喫した。オーストラリアは右腕のアビー・ケリーを登板させる。

メキシコは昨日の開幕戦でカナダに9-1で惜敗。昨日はロサ・デル・カスティーヨが好投したが、雨天により降板。ビセンテ・ヒメネス監督としては、アドリアナ・パルマの先発が必要だろう。

開始は15:30。

今日の最終戦は、カナダと香港が対戦する。両チームは初日に勝利を獲得しており、今日勝てばグループのポールポジションをキープできる。

試合開始は現地時間15時30分。

初日、カナダは4回に6点を奪い、メキシコを9-1で下した。昨日はマディソン・ウィランが爆発的な活躍を見せたが、今日も彼女の活躍が期待される。開催国カナダのの先発はユリア・コニグショーファー。

今日の対戦相手の香港は、初日に韓国を9-8で破り韓国を驚かせた。Wing Hin Ngは5打数3安打3打点の活躍を見せ、7回表にはチームを勝利に導く2ランを放った。香港の先発は、右腕のMak Debby Su Yee。

現地時間19時30分開始。

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• ２グループ６チームづつで対戦。各グループの上位３チームが来年のファイナルステージに進む 大会フォーマット詳細
• グループAレビュー
• グループB は三次市で開催。日本（世界1位）、チャイニーズタイペイ（2位）、ベネズエラ（5位）、キューバ（7位）、プエルトリコ（9位）、フランス（16位）が9月13日から19日まで対戦。 
• ２ステージ制がWBSC大会で初めて導入。
• 第9回女子野球ボールワールドカップは2024年カナダのサンダーベイで開催 
• サンダーベイを紹介　WBSC女子野球ワールドカップグループA開催都市