WBSCが大陸協会ガバナンスレビューの結果を発表
30/03/2023 1 記事を読む目安時間

WBSCが大陸協会ガバナンスレビューの結果を発表

WBSCが大陸協会ガバナンスレビューの第2段階を終了。全ての領域で改善が見られた。

世界野球ソフトボール連盟(WBSC)は、ガバナンスレビューを通して全大陸協会が改善を続けていることを発表した。

WBSCファミリー全体で良好なガバナンスを確立することは、WBSC戦略計画2022-2028の重要な要素の一つ。同ガバナンスレビューの結果はWBSC発展振興基金の配分にも影響する。

夏季オリンピック国際連盟(ASOIF)のIFガバナンスのレビューと同じ手順と方法論でWBSCが独自の加盟大陸協会レビューを行った。

レビュー第2段階では、大陸協会が電話による面談や1対1のミーティングを受け、自己評価アンケートの記入を行った。今後は、WBSCインテグリティユニットとフォローアップミーティングを行い、フィードバックと勧告を受ける。

2020/2021年に各大陸協会のガバナンスレベルを測定することを目的としたテスト段階の初期審査が行われた後、WBSCは2022年11月に第2段階を開始した。その結果、グッドガバナンスのすべての領域で顕著な改善が見られたことが実証された。

自己評価アンケートは透明性、誠実さ、民主主義、発展と連帯、管理体制の5つのセクションで構成。各セクションには5つの指標があり、それぞれ最高4点、最低1点のスコアが設定、最高スコアは100点。

WBSCは、定期的なレビュー&勧告のプロセスを少なくとも2年間行い、2024年までに各大陸協会が目標スコア最低60点を達成することを目指している。

指標ごとの平均スコアは1.07から1.84に上昇し、透明性のセクションの平均スコアは2.43と最も高くなった。

民主主義のセクションは平均スコア2.34と顕著な改善が見られ、誠実さもかなりの改善が見られた。

WBSC Governance Report 2022/2023

また、2023年からは、大陸協会の発展や連帯などの分野を支援するWBSCの新たな制度がスタートする予定。 各大陸協会はWBSC発展委員会に2名の代表を置き、より専門的で透明性が高く調和のとれたアプローチで各地域の発展振興資金を管理できるようになる。

WBSCは同レビューを毎年実施することを計画しており、次回は2023年末に実施する。インテグリティ・ユニットは、各大陸協会とミーティングを行うとともに、内部教育の機会についても議論する予定。一方、国内連盟のガバナンスレビューは2024年から2025年にかけて開始する。