第31回WBSC U-18野球ワールドカップ4日目 無敗のチャイニーズ・タイペイと日本が各グループをリード
03/09/2023 1 記事を読む目安時間

第31回WBSC U-18野球ワールドカップ4日目 無敗のチャイニーズ・タイペイと日本が各グループをリード

アジアの強豪日本とチャイニーズタイペイはそれぞれアメリカとメキシコに勝利。プエルトリコも2勝目を挙げ、グループAで無敗を維持している。グループBでは、オランダが3戦2勝でスーパーラウンド進出の最有力候補に浮上した。

台北と台中市(TPE)で開催中の第31回 WBSC U-18野球ワールドカップ4日目、世界ランキング1位の日本と5位のチャイニーズ・タイペイが勝利し、グループBとグループAでそれぞれ3勝を挙げ首位に立った。

日本はアメリカとの終盤の接戦を制しグループBの単独トップに立った。オランダはパナマに感動的な勝利を収め、3戦2勝でスーパーラウンド進出の可能性を残した。

チャイニーズ・タイペイはメキシコを破り、無敗でグループAの首位に立つ。その後に続くプエルトリコは同じく無敗だがまだ2試合しか消化していない。プエルトリコはオーストラリアを破り、スーパーラウンド進出まであと一歩となった。

グループAのチェコとメキシコ、グループBのスペインはいまだ未勝利。

WBSCと現地組織委員会(LOC)は、台風の影響が迫っていることから、試合時間を調整するよう勧告した。最新の試合時間については、オンライン大会スケジュールを参照

4日目結果

プエルトリコ-オーストラリア6-0ボックススコアGAME REPORT
ベネズエラ-スペイン6-1ボックススコアGAME REPORT
チャイニーズタイペイ-メキシコ4-1ボックススコアGAME RECAP
オランダ-パナマ4-3ボックススコアGAME REPORT
韓国-チェコ14-1ボックススコア
GAME REPORT
日本-アメリカ4-3ボックススコアGAME REPORT

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TOURNAMENT PASS

日本対アメリカ 4-3

7回裏、アメリカが唸るような猛反撃を見せ1点差に詰め寄った。右腕の森煌誠がブルペンから登場し、左腕のデレク・キュリエルをフルカウントから三振に仕留めて試合を終わらせた。

日本は左腕先発クーパー・ウィリアムズに対し、二死一、二塁の場面で森田大翔が三塁打を放ち先制した。

5回表、日本はリリーフのテガン・クーンの暴投で1点を追加。

6回表、寺地隆成が2アウトからタイムリー二塁打を放ち、日本のリードを4-0に広げた。

6回裏ツーアウトから、デレク・キュリエルが二塁打を放ち先発・前田悠伍を降板させたが、継投の安田虎汰郎が三振を奪って危機を脱した。

アメリカは2つの四球と暴投で1点目を入れ、マヌエル・マリンとコイ・ジェームスのタイムリーで1点差に迫った。

同点に追いつかれそうな場面で、日本は森煌誠を救援に送る。右腕の森は、左のスラッガー、デレク・クリエルをチェンジアップで空振り三振に仕留め、試合を終わらせた。

韓国-チェコ 14-1

1回表、韓国の打線はTongkeon YeoとJiwhan Parkが先発のオンドレイ・ヴァンクを相手にヒットを放ち、エラーを絡めて2点を先制した。

3回表にはHyunmin Choの内野安打で1点を追加。

4回表、Yuiye Lee、Tongkeon Yeo、Jihwan Parkの二塁打タイムリーで点差を広げた。

オランダ-パナマ 4-3

3対3で迎えた6回裏、オランダは、2アウトからパナマのディマス・オダから二塁打を放ってチャンス。しかしホセ・カリオンが一塁から得点を狙ったが、タイ・トロンプがホームでアウト。7回表に勝ち越し点を挙げた。

2回表、パナマの先発マルコス・ピメンテルは先頭から連続四球を与える。テレンス・ヘームスケルクとタイ・トロンプが立て続けにヒットを放って先制点を入れ、パナマの先発マルコス・ピメンテルはマウンドを降りた。

救援に立ったモイセス・カスティーヨをオランダのミケル・ウィレムがタイムリーで迎え、2-0とした。

2回、オランダの中堅手が大きな戦力であることを証明した。

4回裏、パナマが逆転に成功。ロデリック・レスカーノとフリオ・カサスがオランダ先発のアイザック・メンデスを相手に連続ヒットを浴びせた。レスカノはゴロアウトで得点し、ホセ・ゴンザレスがタイムリーで同点に追いついた。

オランダはブルペンから左腕のリエテリ・メリテを起用。三塁手のディマス・オダが送りバントでセーフティスクイズを成功させ、パナマに1点目をもたらし逆転した。

しかし5回表、オランダのクリーンアップ・ヒッター、ジョアン・シエラが、カスティーヨの2球目を捉えて今大会初の場外ホームランで3-3と再び並んだ。

6回裏、パナマはオダの二塁打で得点しようとしたホセ・カリオンが3アウトに終わり、逆転のチャンスを逃す。

7回裏、オランダがリードを奪う。一死満塁の場面でキーオン・アシュビーの二ごろでジェイミー・ビアーマンが三塁から生還した。

7回裏、オランダのメライトが三者凡退でまとめ勝利を決定づけた。

チャイニーズタイペイ-メキシコ 4-1

メキシコは3投手が継投で5安打に抑えたが、チャイニーズ・タイペイは終盤のタイムリーヒットで点を重ねて勝負を決めた。

2回表、チャイニーズ・タイペイは、Tien Szu Huangの三塁への内野安打と後続の送球エラーで先制した。

4回裏、メキシコはチャイニーズ・タイペイ先発のJun Wei Zhangンが2四球を出すと、2アウトからオマール・ブスタマンテが適時打を放って同点に並んだ。

5回裏、チャイニーズ・タイペイの中堅手 Ching Hsien Koがイチロー・カノを三塁で刺して回を終わらせた。

6回表、リリーフのフアン・カザレスがマウンドに上がる。チャイニーズ・タイペイのNian Hao Wangがヒットで出塁し、犠牲バントで二塁に進むと、Hsun Chieh LeeとChao Hung Changの連続ヒットで生還した。さらに救援に立ったジーザス・ロドリゲスは満塁四球を許し、チャイニーズ・タイペイはリードを3-1に広げた、

7回表、Hsun Chie Lee Chieh Leedが適時打を放ち4点目を追加した。

ベネズエラ-スペイン 6-1

台北市の天母野球場で行われた4日目の開幕戦は、雨と風の影響を受けた。ベネズエラは、雨で遅れた6回裏で大量の5点を入れ、今大会初白星を挙げた。

試合は雨のため10分遅れで始まった。

ベネズエラは1回表、ノーアウト満塁のピンチを脱した。

1回裏ツーアウトから、ベネズエラはダニー・ソトが先発エリア・ジェロニモからライト前ヒットを放ち先制。

2回表、ベネズエラの守備はレイエスを援護した。

6回裏、スペインのララが左翼線への二塁打で出塁した。試合は強風と強い雨のため、ロドルフォ・フィゲレドの1ボールで中断を余儀なくされた。

試合再開後、ベネズエラが二塁への緩いゴロをダブルプレーに持ち込めず、スペインが同点に追いついた。

6回裏、ベネズエラがリードを奪い返した。ソトが二塁打で出塁し、犠打で進塁、コロナドのタイムリーで得点した。

ベネズエラの満塁のチャンスの場面でさらに雨天中断。

試合再開後、ベネズエラは投手パブロ・コスタレスを相手に点差を広げた。ガブリエル・ダバディージョとソトの連打で5-1とリードを広げた。ダバリョは暴投で駄目押しの6点目を入れた。

7回表、一死、走者2、3塁、スペインはリリーフのマキシモ・ゴンザレスに対し浅い左中間へ犠牲フライを試みたが、ベネズエラは捕手フランシスコ・リベロへのブレイソン・ゲデスの送球で併殺となり試合が終わった。

プエルトリコ-オーストラリア 6-0

プエルトリコはバイロン・マデロとジャレット・ボネットがオーストラリア打線を4安打に抑えた。プエルトリコは序盤に2-0と先制してそのままリードを広げ、今大会2勝目を挙げた。

アリステア・タナーは先頭打者に四球を許すが、オーストラリアの守備からの援護も受けられなかった。パスボールとエラーでプエルトリコが先制点を奪い、イエリエル・パストラーナの犠牲フライで2点目を挙げ、プエルトリコは2対0とリードした。

プエルトリコの先発投手バイロン・マデロは完璧な投球でオーストラリア打線を封じた。

6回裏、プエルトリコが均衡を破った。アドニス・ベレスが二塁打を放ち、ディエゴ・ガルシアが2点適時打を放った。

台風7号の影響と明日の予報により、台中市政府は台中市を非常事態下に置くと発表した。この発表には、すべての屋外活動の中止も含まれている。台中市では5日目のプログラムは保留となる。WBSCイベント部は現地組織委員会とのミーティングを月曜日の早朝に予定している。WBSCは9月4日(月)午前10時(現地時間)に最新情報を発表する。

台北市での試合プログラムは予定通り

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