第31回WBSC U-18野球ワールドカップの5日目が終わり、スーパーラウンドに進出する6チームのうち5チームが決定した。
日本、アメリカ、オランダが勝利し、グループBからスーパーラウンドへ進出する3チームが決定した。日本は火曜日夜のグループリーグ最終戦でオランダに勝利すれば1位通過となり、2勝0敗でスーパーラウンドをスタートする。オランダが勝てば、首位が三つ巴になる可能性もある。
グループAではチャイニーズ・タイペイとプエルトリコが無敗でスーパーラウンド進出を決めた。火曜日のホスト国とプエルトリコの試合で1位通過が決まる。プエルトリコもスーパーラウンド進出を決めた。この段階で3勝を挙げているのは韓国だけだ。
火曜日、韓国はメキシコに勝てば6番目のスーパーラウンド進出チームとなる。
この直接対決は勝ち抜き戦となる。メキシコは未勝利ながら、火曜日に韓国を、プエルトリコが韓国に勝った場合は水曜日にチェコを破れば、上位6チームに入ることができる。
5日目結果
日本-ベネズエラ 10-0
4回表、日本は5点を入れ、4連勝でスーパーラウンド進出を決めた。
先発投手のオスカル・メルガレホと東恩納蒼が3回まで無失点に抑えた。日本の捕手、尾形樹人蓮のスライディング・キャッチで3回を終えた。
4回表、日本は完璧なセーフティスクイズで先制に成功。
日本は、山田脩也と緒方漣がリリーフのフアン・アグデロを相手に安打を
放ち2点を加えた。
ベネズエラはホアン・ヘルペレスに投手を交代するが、中山優月にタイムリー二塁打を打たれるなど、この回で日本は5-0とリードを広げた。
日本は6回表、中山優月の2点適時二塁打でリードを広げ、暴投で8点目を入れた。
さらに満塁でリリーフのダニー・ダニアが死球を出し9点目を許した。7回表に、中山が駄目押しのタイムリー三塁打で10点目を決めた。
日本先発の東恩納蒼は、ベネズエラに得点のチャンスを与えなかった。
武田陸玖と矢野海翔が最後の3イニングを完璧に抑えた。
チャイニーズタイペイ-チェコ 4-1
チャイニーズ・タイペイは、この試合わずか4安打しか打たず、2回に3打者連続死球などで一気に4点を入れそのまま逃げ切った。
チャイニーズ・タイペイは2回表に同点に追いついた。チェコ先発のエイドリアン・マックが3者連続安打でランナー1・2塁。3点目はチャオ・フン・チャンの犠牲フライ。
チェコは守備のファインプレーでなんとか試合を維持した。
チェコの守備がチャイニーズ・タイペイの得点の追加を阻む。
7回裏、チェコが2四球と死球で満塁とし、四球で押し出し1点を返した。Po-Chun Linが救援に立ち、連続三振でピンチを脱した。
アメリカ-パナマ 6-4
前大会王者のアメリカは、相手の失策を利用して得点し、終盤のパナマの猛攻に耐えて勝利を手にした。
1回表、アメリカが先制。コイ・ジェームスが内野安打で出塁し、パナマの先発アンソニー・ガンテスがデレク・キュリエルに四球。2アウト走者二塁から、ジェームスがダブルスチールで得点。
2回表、相手失策を絡めて2点目が入った。パナマはショートのカルロス・ベサンクールが見事なダイビング・キャッチでこの回を切り抜けた。
3回表、前大会王者アメリカがスコアを広げた。四球と失策で2点を返し、ノア・フランコがパナマ先発のアンソニー・ガンテスからタイムリーを放ち5-0。マヌエルレ・マリンがリリーフのケルビン・コントレラスから二塁打を放ち、アメリカはリードを6-0に広げた。
アメリカ先発のマシュー・チャンピオンは、最初の4イニングを1安打に抑え、必要な場面では守備陣の援護を得た。
5回裏、パナマはイェレミ・サンチェスとロドリック・レスカノが連続で適時打を放って2点を返した。
6回裏、アメリカはコナー・グリフィンに救援に立たせるが、ヘクター・ライヨが二死から2点タイムリーを放ってパナマは2点差に迫った。
アメリカの豪腕トレイ・グレゴリー=アルフォードがこの回を切り抜けた。
7回、アメリカの中堅手がグレゴリー-アルフォードを援護した。
韓国-オーストラリア 3-0
オーストラリアの投手陣は韓国に2安打しか許さなかったが、そのうちの1本が Yulye Leeの満塁二塁打で、これで試合の勝負が決まってしまった。
韓国のSunyeop Yook、オーストラリアのブレイク・バーローとジャイ・ヒューイットの3投手が3イニングにわたって投手戦を展開した。フィラデルフィア・フィリーズの期待の新人ジョシュ・デイビーズはその腕前を披露した。
4回裏、韓国が均衡を破り先制。リリーフのジャイ・ヒューイットは先頭打者を三振に仕留めたが、三つ目のストライクが暴投になり打者を出塁させた。その後、四球を与えて犠打のチャンスを作り、韓国がこれを実行。オーストラリアは敬遠四球で一死満塁のピンチを招く。捕手のYulye Leeが左翼線に3点適時二塁打を放ち、韓国は一気にリードしてそのまま逃げ切った。
プエルトリコ-メキシコ 1-0
アンヘル・クルスは3安打6奪三振の完封勝利。ヤリエル・パストラーナのタイムリーでプエルトリコは勝利を手に入れた。
3回表、プエルトリコのヤン・レイエスが2アウトから二塁へ盗塁し、ヤリエル・パストラーナのタイムリーでこの試合唯一の1点を入れた。
アンヘル・クルスは90球(64ストライク)で完封、3被安打、6奪三振。
オランダ-スペイン 5-0
左腕のマクスウェル・コーネリッセンは73球でスペインにヒットを許さず完投した。オランダは序盤のリードを守りきり、6回に点差を開いた。ジョアン・シエラが2本の二塁打を記録した。
右腕のフアン・サラザールは、好投と好守で2イニングを無失点に抑えた。
オランダは3回裏、先頭のミケル・ウィレムとキーロン・アービーがヒットで出塁し、2つの相手失策を生かしてリードを奪った。
スペインの守備陣は試合の後半、投手のサラザールをよく援護した。
6回裏、ジョアン・シエラは二塁打を放ち、タイレル・メルカドの安打で前進、ピッチャー返しの一打で本塁セーフとなり、オランダが3点目を決めた。
さらにリリーフのディエゴ・サンミゲルを相手にオランダはウィレムの2点適時二塁打で5-0とスコアを広げた。
左腕マクスウェル・コーネリッセンは6回までスペインを無安打に抑えた。唯一の走者は3回に三振の処理ミスで出塁。スペインは送りバントで進塁を試みるが、走者は二塁でアウトとなった。
7回表、コーネリッセンは死球を出すが、見事な内野手の助けもあってノーヒットノーランを達成した。
9月5日(火)の天気予報に従い、WBSCと現地組織委員会(LOC)に台中6日目の試合時間を調整する。