第31回WBSC U-18野球ワールドカップは決して打者の強い大会ではなかったようだ。
メダルラウンドで打率.300(.303)を超えたのは日本だけで、韓国(.265)とチャイニーズ・タイペイ(.263)が同レベル、前大会優勝のアメリカは.211だった。
優勝した日本には指名打者兼投手の武田陸玖(打率.417)と大会MVPの緒方漣(.593)という2人の傑出した選手がいた。アメリカでは、ベストナインに入ったペリー・モーランド(打率.409)だけがこのレベルで活躍した。
韓国は打線が一番強く、本塁打は記録しなかったが14本の二塁打を放ち、合計74塁打。アメリカは二塁打8本、通算61塁打、チャイニーズ・タイペイは本塁打4本、通算75塁打を記録した。
チャイニーズ・タイペイと日本が決勝に進出できた主な理由は投手陣だ。日本は防御率1.10。チャイニーズ・タイペイはそれ以上の0.80.を記録し、 韓国(1.98)やアメリカ(2.44)との差は歴然としていた。
投手陣が許した四球はわずか12個。チャイニーズ・タイペイは惜しくも17個だったが、韓国(20個)、アメリカ(32個)との差は明らかだ。
最も三振を奪ったのは韓国(86)、次いで日本(68)、チャイニーズ・タイペイ(65)、アメリカ(52)。
日本の守備も最高だった。失策3と少なかった。韓国は5、チャイニーズ・タイペイは6、アメリカは14だった。
閉会式でWBSCは個人賞受賞者を表彰した。
- 最優秀打者 緒方漣 (日本) .571 打率
- 最優秀投手-防御率 Kelvin Contreras (パナマ), 0.47
- 最優秀投手-勝敗率 Wei Che Tseng (チャイニーズタイペイ), 2-0
- 最多打点 Chao Hung Chao (チャイニーズタイペイ), 9
- 最多本塁打 Chao Hung Chang (チャイニーズタイペイ), 3
- 最多盗塁 Derek Curiel (アメリカ), 6
- 最多得点 緒方漣 (日本), 10
- 最優秀守備選手 Ching Hsien Ko (チャイニーズタイペイ)