06/08/2023 1 記事を読む目安時間

アメリカが5度目のU-12野球世界王者に決定

タイラー・アーリーが4回を投げて勝利し、世界王者の座を奪還した。アメリカは、6回表のレイランド・ヘンリーの満塁ホームランを含む11安打7ランでを記録。トロイ・ガーラック監督は「この観客は素晴らしい。U-12大会にこれ以上の会場はない」と感動を口にした。

世界ランキング2位のアメリカが台湾の台南にあるアジア太平洋国際野球場で行われた決勝戦で、満員の観衆の前で同4位のチャイニーズ・タイペイを10-4で破り、5度目のWBSC U-12野球ワールドカップ優勝に輝いた。

アメリカ代表のトロイ・ガーラック監督は、「選手たちをとても誇りに思います。大会中、厳しい局面を耐え抜き、金メダルを手にしました。彼らがいかに戦い続け、競争し続けたか、これ以上誇らしいことはありません」と喜びを語った。

ガーラックはその環境にも感銘を受けたようだ。「今夜の結果が信じられません。観客の皆さんも素晴らしく、ここは本当にU-12大会にふさわしい場所です」と語った。

監督はチャイニーズ・タイペイを称えた。「両チームが勝てないのは残念です。チャイニーズ・タイペイには脱帽しました。彼らは素晴らしいチームです」

先発投手のタイラー・アーリーとスラッガーのレイランド・ヘンリーについては「何人かの選手が称賛を浴びていますたが、このチームには素晴らしい選手がたくさんいます。ヘンリーの前に塁に誰かが塁に出ていなければ、満塁ホームランは打てません。アーリーも今大会は素晴らしかった。彼は今夜とてもいいピッチングをしました。彼が金メダルのチャンスを与えてくれました」と賞賛した。

レイランド・ヘンリーが満塁ホームランを放ち、均衡を破った。「プレートに立ったとき、右中間への打球を考えていましたが、まさに求めていた、高めの速球が来ました」と振り返る。

今後の野球人生をどのように考えているかという質問に対しては「謙虚な姿勢で、正しいプレーを続けていきます」と語った。

チャイニーズ・タイペイの Ming-Ren Chen監督は勝利したアメリカを称えた。「彼らのピッチングは素晴らしかったのでうまく得点できませんでした。我々は2番、3番、4番打者がいかに危険であるかを認識していました。残念ながら、我々の投手陣は請求が安定していませんでした」

そして、「選手たちを誇りに思います。彼らが一生に一度の経験をしたことをうれしく思います。彼らが素晴らしいチームだと伝えたいです」と話した。

先発投手のSheng-Kai Gauは、プレッシャーを感じていなかったと説明した。「昨日、登板が決まったときは嬉しかった。あまり考えず、よく眠れました」

そして、「チームメイト全員に感謝したい。将来また会えることを願っている。わざわざ台南まで試合を見に来てくれたファンや家族にも感謝したい」と語った。

アメリカ-チャイニーズタイペイ 10-4

【ライブブログ】

S先発投手のShen-Kai Gauとタイラー・アーリーは、最初の2イニングはお互いに得点のチャンスを許さず、両守備陣も投手を支えた。その裏にはチャイニーズ・タイペイのYu-Hsiang Wang捕手の並々ならぬ努力があった。

3回表、Shen-Kai Gauが初の四死球でピンチを招く。1アウトランナー二塁の場面で、一塁走者のレイランド・ヘンリーが右中間への二塁打を放った。ニコリス・パーカーは二塁から得点を狙ったが、ホームプレート審判のフリオ・モリーナがホームで頭からスライディングしたとしてアウトを宣告。アーリーもホームを狙ったが、Yu-Hsiang Wangにタグを取られ3アウト。

4回、先頭の捕手ブライアント・ジューがヒットで出塁。Gauは三塁手・ゼイロン・ジョンソンに四球を与えた後、降板した。

チャイニーズ・タイペイは強打のリリーバー、Lei Yehをマウンドに送る。右翼手ギャビン・ゴメスが3球目を捉え、センターへ適時打を放った。

チャイニーズ・タイペイはショートのパリス・ヘッドをサードへのゴロで1アウト。二塁手グレイソン・ウイスの犠牲フライで2点目を獲得。彼はこのプレーで進塁を試み、サードで3アウトとなったところでこのイニング終了。アメリカが２対０でリード。

4回裏、チャイニーズ・タイペイは同点に並ぶ。アーリーは先頭のYa-En Chiに四球を与えた。一塁手のYa-En Chiは一死で二盗。Qi-En Zheng のヒットと二塁盗塁で、Ya-En Chiも三塁へ盗塁に成功。ランナー2・3塁で、アーリーはHao-Han Luoを三振に打ち取り2アウト。三塁手のWei-Fan Shenがアーリーの初球を右中間へ運び、同点の二塁打を放った。

5回表、アメリカがさらにリードを奪う。先頭のレイレン・ハンターが出塁。彼は二盗を決め、タイラー・アーリーの強打でハンターがホームに戻り同点に追いついた。

6回表、アメリカは無死満塁からグレイソン・ウイスが打席に立つと、暴投で1点を追加。ウイスも犠牲フライで出塁し、レイレン・ハンターがタイムリー二塁打を放ち、リードを6-2に広げた。

チャイニーズ・タイペイはYi-Hau Huangに投手交代。満塁でアメリカのレイランド・ヘンリーがセンターにモンスター本塁打を放ち、スコアを10-2に広げた。

6回裏二死で、チャイニーズ・タイペイの最後の打者 Yi-Hau Huangが最後にリリーフのギャビン・ゴメスからホームランを放って２点を返したが、10対4アメリカの勝利が決まった。