31/08/2023 - 10/09/2023

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XXXI U-18 Baseball World Cup 2023 - Official Payoff
2023 年総括 国際野球にとって大きな節目の年
18/12/2023 1 記事を読む目安時間

2023 年総括 国際野球にとって大きな節目の年

この年は、大成功を収めたワールドベースボールクラシックで始まり、史上初の各国の野球リーグ優勝球団がが参加するアメリカ大陸ベースボール・チャンピオンズ・リーグで終了した。

2023 年の国際野球シーズンは、これまでで最も豊かなシーズンの 1 つとなった。6年ぶりの野球世界王者の決定でシーズンが開幕、初の2ステージ形式の野球ワールドカップを含む6大会が開催され、歴史的な初のWBSCチャンピオンズリーグで閉幕した。

日本が野球界の頂点に立つ

3月21日、フロリダ州マイアミのローン・デポ・パークで36,000人を超えるファンの前で、日本は3対2でアメリカを破り、第5回ワールドベースボールクラシックで優勝した。これは日本にとって3度目のワールドベースボールクラシック優勝(2006年と2009年に連覇)だったが、ベースボール・ワールド・チャンピオンのタイトルを授与されたのは初めてだった(ワールドベースボールクラシックが野球世界一としての称号を認定されたのは2013年以降である。1938 年から 2011 年までは野球ワールドカップでの優勝チームが世界王者とされていた)。

これは、ベースボールワールドカップで優勝したことがなかった日本にとって初のベースボールワールドチャンピオンでの優勝となり、2019年のWBSCプレミア12優勝、オリンピック東京2020オリンピックの金メダル、2022 年U- 23 ベースボールワールドカップも優勝し、世界1として疑いの余地のない実力を示した。

第 5 回WBCには、130 万人のファンがスタジアムに集まり、47 試合は 163 の国または地域、13 の異なる言語で放送された。

WBSCのリッカルド・フラッカーリ会長は執行役員会で「WBCの本質的な価値は、私たちの野球がいかに世界的になったか、そして将来にむけてさらに成長する可能性がいかに多くあるかを示すことです」と述べた。

アメリカ5度目の優勝

台湾の台南にあるアジア太平洋国際野球場で、7 月下旬、第 7 回 WBSC U-12 野球ワールドカップが開催された。

前回優勝国のアメリカと開催国のチャイニーズ・タイペイが8月8日の決勝戦で対戦し、8,500人の観衆の前でアメリカが10対4勝利し、U-12の大会で5度目の優勝を果たした。

「U-12大会にとってこれ以上の球場はない」とアメリカ代表チーム監督のTroy Gerlachはコメントした。

「1チームしか勝てないのは残念だが、チャイニーズ・タイペイには脱帽するべきだ。彼らは素晴らしい試合をした」と敬意を表した。

元オリンピック銅メダリストであり、2002 年の MLB ワールドシリーズ MVP のトロイ・グロースも子供たちを応援する父兄の一人として台湾を訪れた。

ベネズエラは銅メダル決定戦で日本を破った。

2ステージ形式の導入

カーネクストpresents 第9回女子野球ワールドカップは、新しい 2 ステージ形式で開催された初の野球トーナメントとなった。12の代表チームが2つのグループに分かれて競技した。

グループ A は8月8日にカナダのサンダーベイで開幕した。アメリカ、開催国のカナダ、メキシコがファイナルステージへの3枠を獲得した。

グループ Bは日本の三好市にて、9月13日から17日までおこなわれた。開催国であり、6度の世界チャンピオンである日本、チャイニーズ・タイペイ、ベネズエラが決勝への3枠を獲得した。

6チームによるファイナルステージは2024年7月28日から8月3日までサンダーベイで予定されている。

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日本 再び優勝

世界ランキング1位の日本は、 WBSCプレミア12の優勝、東京2020金メダル、WBSC U-23ワールドカップ、WBCで野球世界1のタイトルを獲得した後、第31回 U-18野球ワールドカップ に出場した。U-18大会では日本はこれまで決勝で4回破れていた。

しかし、日本は9月10日、台北市の天武体育場で1万人の熱狂的な観衆の前で開催国チャイニーズ・タイペイを 2-1で破り、歴史的な優勝を果した。

私達は日本の野球を知ってもらうためにここに来ました」と決勝後、日本の馬渕史郎監督は語った。「チームメンバーを選ぶときに、スモールボールを完璧に処理できる選手を求めました。それは日本の選手のほうに向いていると思います。もちろんパワーで勝つこともできます。私は大谷翔平選手がホームランを打つのを見るのが好きなので、おそらくみんなそうだと思いますが」とコメントした。

国際野球を変えた大会

メキシコ、メリダのククルカン・アラモ・パークで行われた第1回アメリカ大陸ベースボール・チャンピオンズ・リーグの決勝戦でバランキージャ・カイマネスを8-0で完封したとき、ファーゴ・ムーアヘッド・レッドホークスは自分たちが歴史を刻んだと実感したと言う。

ファーゴ・ムーアヘッドの監督、Chris Costeは「素晴らしい大会だ。第一回の優勝チームとして歴史に残る監督になれて、言葉では言い表せないほどうれしい」と語った。「アメリカに次いで私の大好きな国であるメキシコの勝利は特別なものになります。」

バランキージャのCarlos Vidalは「監督1年目として素晴らしい経験になりました。」と語った。「大会は良い野球をすることができて満足です。」

大会前の記者会見で、Guillermo Ramirez コミッショナーと開催国のメキシコ野球連盟執行会長 Horacio de la Vegaは、この大会は「国際野球を永遠に変えるだろう」と率直に語った。

新設大会には 4 つのリーグ (メキシコ ベースボール リーグ、アメリカンアソシエーション、コロンビア プロ リーグ、キューバのセリエ・ナシオナル・デ・ベイスボル) が参加したが、将来にはリーグ形式と、チャンピオンズ リーグ アジアとチャンピオンズ リーグ ヨーロッパの立ち上げが期待されている。

Horacio de la Vega氏は「私達はチャンピオンの中のチャンピオン、つまり世界的なチャンピオンズリーグの優勝者に栄誉を与える日が来ることを予感している」と語った。

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5 大会に 56 チームが参加し、金メダル (3 大会全体) は日本 (WBC・ U-18 BWC) とアメリカ (U-12・ BWC) が獲得し、吟メダルはチャイニーズ・タイペイ (U-12・ U-18 BWC) とアメリカ (WBC) 、銅メダルはベネズエラ (U-12 BWC) と韓国 (U-18 BWC) が獲得した。この1年はクオリティの高い国際野球シーズンが繰り広げられ世界中のファンを喜ばせた。さらに来年も、どのチームが世界タイトルを獲得するのか、の=WBSCプレミア12優勝がどのチームなのか、期待が高まる。

※ワールド・ベースボール・クラシックでは銅メダルは授与されない