世界ランキング1位の日本が日曜日に台北市の天母野球場に集まった1万人の熱狂的な観衆の前で開催国のチャイニーズ・タイペイを2-1で破り、第31回WBSC U-18野球ワールドカップで初優勝を飾った。
左腕の前田悠伍が完投勝利。92球、ストライク56球、被安打4、与四球2、5
奪三振をマークした。
「今夜はチェンジアップがよく投げられたと思います。みなさんが私のコメントを求めてくださっていますが、これはチームの努力の賜物です」と前田はコメントした。
チャイニーズ・タイペイのPo-Hung Wu監督も 「前田は素晴らしいピッチングで我々のバランスを完全に崩しました。それでも、私たちのチームもうまく繋げる場面もありました。今夜は運がなかったのだと思います」といい、
「この素晴らしい観衆の前で負けたことを申し訳なく思っています。選手たちの努力に感謝します。彼らに言ったように、最も重要なことはすべてを出し切ることです。もちろん、我々は勝つためにここに来ましたが、わたしは彼らを誇りに思います」とチームを称えた。
日本代表の馬淵史郎監督は「大会前に言ったように、日本の野球スタイルを見せるためにここに来ました。チーム選考では、スモールボールを完璧にこなせる選手を探しました。日本の選手はこういう野球に向いていると思います。もちろん、パワーも勝利に貢献し、大谷翔平がホームランを打つのを見るのは好きです。それでも、国際大会で勝つためには、小さなことを完璧に実行しなければならないと思っています」と淡々と語った。
ベテランの馬渕監督はまた、42年ぶりにU-18野球ワールドカップで日本を頂点に導くことになった心境を語った。
「U-18の世界タイトルを初めて日本に持ち帰ることができて、とても光栄です。この(U-18)世界選手権では何度も優勝を狙ってきましたが、いつもあと一歩届かなかったので、心から誇りに思います」
韓国と同様に、日本は昔ながらのバントでランナーを進める作戦でメダルを獲得した。監督の戦略通りの結果だ。
「私の野球観では、バントは常に試合に勝つのに役立つと考えています」
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チャイニーズ・タイペイと日本は、9,000人の大観衆の前でグラウンドに立った。
チャイニーズ・タイペイの先発、Yi Lei Sunは先頭の寺地隆成を四球で歩かせた。日本は寺地を送りバントで二塁に送ると、緒方漣がゴロで寺地を三塁に進めた。Yi Lei Sunは2アウトをストライクで取り、丸田湊斗をゴロに抑えた。
チャイニーズ・タイペイは1回裏に先制。先頭のHsin Chiuが右中間への安打で出塁、バントで2塁へ進み、先発・前田悠伍の暴投で3塁へ進めると、Nian Hao Wangの右前適時打でチャイニーズ・タイペイが先制した。前田は連続三振でこの回を切り抜けた。
先頭の緒方漣は四球を選び、犠打で二塁に進む。一死から丸田湊斗が送りバントを試みると、緒方は三塁に進み、丸田は一塁でアウトの判定。日本はビデオ判定を求めるとチャレンジが成功し、セーフとなった。
1アウトランナー1塁の場面で、高中一樹は3球目を選んでレフトラインへの完璧なバントを放ち、緒方が三塁からスクイズに成功。一塁でアウトを取ろうとしたNian Wao Hangの送球が大きく外れ、丸田も生還して逆転した。高中はこのプレーで二塁に到達。
5回表、1アウトからSunが寺地に四球を与え、チャイニーズ・タイペイはWei En Linに選手交代。山田脩也はバントを試みたが、ファウルでポップアウト。さらにLinはレフトフライ仕留めた。
1回裏に1点を先制された後、前田はチャイニーズ・タイペイにほとんどチャンスを与えなかった。
日本は6回、先頭の武田陸玖がヒットで出塁。さらに高中の安打で三塁に進塁したが、Wei En Linが連続三振でピンチを切り抜けた。
6回裏、先頭のTing Lun Hsuがヒットで出塁。チャイニーズ・タイペイも同じ作戦バントで二塁へ送る。前田はフライで2アウトとしたが、暴投で三塁に進塁を許した。さらに日本はChia Wei Linに敬遠四球。走者一、三塁、カウント1-1で、Hsun Chieh Linが左中間に落ちるフライを丸田湊斗が走ってキャッチし、3アウトを取った。
先頭のChang Chao Hungが相手失策で出塁。Meng Chih Huのバントで二塁に進めようとしたが、ポップフライでアウト。ピンチヒッターのMu Heng Chenはショートゴロで2アウト。 Hsin Chiuは鋭いゴロを打ったが、緒方廉がセカンドゴロに仕留め、試合は終了し日本の優勝が決定した。