09/09/2023 1 記事を読む目安時間

第31回WBSC U-18野球ワールドカップ 10日目　チャイニーズ・タイペイが日本を下し、スーパーラウンド1位で決勝進出

U-18侍ジャパンを相手に序盤にリードを奪った開催国チャイニーズタイペイは、Wei Che Tsengの堅実なピッチングでそのリードを守りきった。韓国とアメリカは3位決定戦で戦う。

第31回WBSC U-18野球ワールドカップ10日目、メダルラウンドのスケージュールが決まった。プレースメント・ラウンドは台中で再び悪天候に見舞われ2試合が延期された。

午前の試合ではプエルトリコがアメリカに勝ち、午後は韓国がオランダを下した。この結果、2勝3敗でプエルトリコ-アメリカ-韓国の三つ巴となった。オランダ（1勝4敗）は6位に終わった。

チーム・クオリティ・バランス（TQB）により、スーパーラウンドの3位から6位までの順位が以下の通りに決まった。

3. アメリカ
4. 韓国
5. プエルトリコ
6. オランダ

アメリカと韓国は、9月10日（日）14:00（現地時間）、3位決定戦を行う。

チャイニーズ・タイペイは、7,000人の観衆の前で行われたナイトゲームで日本を破り、無敗記録を更新した。アジアの強豪２チームは、9月10日（日）18:00（現地時間）、再び決勝で対戦する。チャイニーズ・タイペイには後攻のアドバンテージが与えられた。

プレースメント・ラウンドは、台中で再び雨に見舞われ、2試合が日曜日に延期された。プレースメント・ラウンドの結果、ボックススコア、試合レポートは、このページの最後を参照。

スーパーラウンド結果

チャイニーズ・タイペイの守備は、最初のアウトで観客を沸かせた。

日本はクリーンナップの武田陸玖が2アウトから二塁打を放ち、リードを奪った。

チャイニーズ・タイペイは、右腕・高橋煌稀の乱調な立ち上がりを利用し、2四球と野戦を絡めたChia Wei Linの適時打で得点するなど、3点を奪い逆転に成功した。

2回裏、Ting Lun Hsuの深いフライはセンター丸田湊斗にキャッチされたがMeng Chih Huが生還して１点を加えた。

3回裏、Chia Wei Linがワンアウトから二塁打。Hsuhn Chieh Leeの前安打で三塁に進み、Chao Hung Chaoの犠牲フライで得点した。

6回表、緒方漣がリリーフのYen En Wangを安打で迎え、2アウトから2塁に進み、高中一樹の二塁打で得点し、日本は１点を返したが逆転には至らなかった。

韓国はスクイズプレーで先制し、4人の堅実な投手を支える完璧な守備でオランダを下し、3位決定戦の進出に成功した。

韓国はマクスウェル・コーネリセンを相手に先制。1回裏、先頭のAnseok Jeonが安打で出塁し、Choongheon Leeの二塁打で三塁へ到達。一死からJihwan Parkが完璧なバントを決め、先制点をもぎ取った。Jeonはこのプレーで3塁に進み、ごろアウトで得点した。

3回裏、韓国はHyunmin Choが二死からタイムリー二塁打を放った。

4回表、外野手のファインプレーで2アウト。

同じう4回表、オランダのテランス・ヘームスケルクが右中間へのタイムリーを放ちで3-1に点差を縮めた。救援に立った韓国のGeonwoo Parkがフライアでこの回を切り抜けた。

韓国の4番手の左腕、Mireu Jeonがショートの援護も受けながら最後のアウトを取った。

プエルトリコは逆転勝利を収め、3位決定戦への進出を決めた。リリーフ投手のジャネット・ボネットは4.1イニングを無安打に抑える好投を見せた。

1回裏、コナー・グリフィンが先制。彼はヒットで出塁し、リーバイ・クラークのヒットで三塁に進み、コイ・ジェームスの左中間への犠牲フライで生還した。

3回裏、左翼手ハルド・ララクエンテがアメリカの先発リーバイ・スターリングを相手に適時打を放ってエディエル・リベラが生還し、プエルトリコが同点に並んだ。

一塁手ペリー・モーランドのダイビング・キャッチで、前大会王者のアメリカはこのイニングを締めくくった。

同点は長く続かなかった。グリフィンが先発のホセ・ブルテッドからタイムリー三塁打を放ち、アメリカがリードを奪う。デレク・キュリエルの犠飛で得点を加え、3-1とした。

4回表、二塁手エイドリアン・パドロがスターリングから左中間を破るタイムリー三塁打を放ち、プエルトリコは3-2と点差を縮めた。

プエルトリコは大きな得点機を逃した。左腕ジョン・マク・ケルナンは四球と捕手の妨害で満塁の窮地に立たされるが、指名打者ヘンリー・クラウセルを空振り三振に仕留めてピンチを脱した。

6回表、ジョン・マク・ケルナンが暴投で同点打を許した。

7回表、プエルトリコは、クラウセルの犠牲フライでララクエンテが三塁から生還し、勝ち越した。

7回裏、プエルトリコのボネットが三者凡退で勝利を確実にした。