7月18日にスペインのバレンシアで開幕するWBSC女子ソフトボールワールドカップ・グループBでは、6チームすべてが来年の決勝トーナメント進出を狙う。有力候補はプエルトリコ(世界4位)とオランダ(10位)だがその前を中国(11位)、スペイン(12位)、キューバ(28位)が立ちはだかる。アフリカ王者で南アフリカ(38位)も、女子ソフトボール・ワールドカップで初の8強入りを狙う。
プエルトリコ
- WSWC出場: 10
- 最高成績:5位(1986年、2018年)
- 2018年大会:5位
- 世界ランキング:4位
2018年に最高のパフォーマンス(グループB優勝候補のオランダを接戦の末6-5で下した)を見せたプエルトリコは、グループBの有力チーム。アレシャイア・オカシオ、タラン・アルベロ、カルラ・クラウディオら経験豊富なスター選手たちにタチアナ・ローマンらフレッシュな選手たちが加わった。
プエルトリコは、アメリカ大陸予選でアメリカ、カナダ、そしてグループBのライバルであるキューバに次いで4位でかろうじてワールドカップ・グループラウンドに進出した。
投手陣と打線が共に期待通りの活躍を見せれば、プエルトリコは2024年の決勝大会進出2チームが決まる7月22日決勝に進めるだろう。
プエルトリコは現在、中央アメリカ・カリブ海競技大会サンサルバドル2023に参加しており、木曜日のプール戦でグループBの相手を4-1で破り金曜日の決勝でキューバと対戦する。
オランダ
- WSWC出場: 14
- 最高成績:4位(2016年)
- 2018年大会:8位
- 世界ランキング:10位
2016年の過去最高の4位を含め過去5回のワールドカップで8強入りを果たしたオランダも来年の決勝大会出場2枠獲得の有力候補だ。ヨーロッパ王者であるオランダは、昨年の大陸予選では9勝1敗の成績でタイトルを奪還した。
サークルのエヴァ・ヴォートマンと主砲のブリット・フォンクが、決勝大会出場候補チームの起爆剤となるだろう。初日のキューバ戦に勝てば、プレーオフ進出に向けて絶好のポジションにつけるだろう。
今月初めにプラハで行われた強化試合では、チャイニーズ・タイペイ、チェコ共和国、オーストラリアに勝利したオランダは軌道に乗っているようだ。
中国
- WSWC出場: 11
- 最高成績: 2位(1986年、1994年)
- 2018年大会:10位
- 世界ランキング:11位
2018年の千葉大会では、中国はワールドカップ出場11回目にして初めて8強入りを逃し、その1年後には2020年東京五輪の出場権を逃した。このバレンシア大会では決勝大会進出を目指すだけでなく、女子ソフトボールのエリートとしての名誉ある地位を回復を目指す。
中国は最近の調子の悪さや国際試合でのプレー不足が見られるものの、グループBの対戦相手特に2018年にプレーオフに進出したプエルトリコとオランダを破って決勝大会出場2枠のうちの1つをつかみ取らなければならない。「目標はトップ2でフィニッシュし、来年のワールドカップ決勝大会への切符を手にすることです」とタン・チャンドンヘッドコーチは語った。アジア予選では、準決勝で世界ランキング3位のチャイニーズ・タイペイに11-1で圧勝し、銀メダルを獲得した。金メダル戦ではアジアの強豪・日本に6-0で敗れた
スペイン
- WSWC出場: 1
- 最高成績:20位(1994年)
- 2018年大会:該当なし
- 世界ランキング:12位
WBSC女子ソフトボール・ワールドカップの12番目の開催国(アイルランド、イタリアと並ぶ今年の初開催国)のスペインは、グループBの開催地としてバレンシアでプレーする。
ホームの大観衆の声援を受けながらスペインの最初の目標はプレーオフに進出すること。そして、7月22日の試合でグループ内の強豪を倒し来年の決勝大会進出を目指す。
スペインはアニベル・ラミレスをサークルからの主力として期待。ベネズエラ出身のラミレスは、南米代表として2010年カラカス大会、2012年ホワイトホース大会、2016年サリー大会の3つのワールドカップに出場した。
キューバ
- WSWC出場: 5
- 最高成績:9位(1990年、2010年、2014年)
- 2018年大会:該当なし
- 世界ランキング:28位
キューバチームは、世界ランキングは低いもののグループBのプレーオフ進出候補の一角に挙げられている。アメリカ大陸予選では銅メダルを獲得し、キューバは初の8強入りを目指す。
中央アメリカ・カリブ海競技大会サンサルバドル2023でキューバチームを率いる左腕イリアン・トルネスを中心としたベテラン投手陣が頼みの綱。キューバは木曜日のプール戦で同じ相手に4-1で敗れたものの、金曜日にプエルトリコとの決勝に進んでいる。
南アフリカ
- WSWC出場: 7
- 最高成績:10位(1974年)
- 2018年大会:15位
- 世界ランキング: 38
南アフリカは1974年の初出場で10位入賞という最高の成績を収めた。1998年から2012年まで、南アフリカはワールドカップに5大会連続で出場。
6年ぶりにワールドカップに復帰した2018年、南アフリカはアフリカのライバルであるボツワナと0勝8敗で並び15位に終わった。
グループ最下位の南アフリカは、ボツワナとともにアフリカ予選を2位以内で通過し、予選を通過した。