金曜日にスペインのバレンシア市立球場でWBSC女子ソフトボール・ワールドカップ・グループBのオープニングラウンドが終了し、中国(世界11位)とプエルトリコ(4位)がそれぞれ1位と2位で通過した、両チームは土曜日の決勝で対戦する。
中国、プエルトリコ、キューバはいずれも4勝1敗でフィニッシュしたが、中国とプエルトリコがトップ2に入り2024年決勝大会への1枠目をかけて戦う。TQBにより3位となったキューバはオランダと対戦し、勝者が決勝の敗者(敗者復活戦)と戦い、2024年決勝大会への2枠目をかけて対決する
- プエルトリコ対オランダ 6-1 ボックススコア/実況プレー ハイライト
- 中国対南アフリカ 10-0 ボックススコア/実況プレー ハイライト
- キューバ対中国 2-1 ボックススコア/実況プレー ハイライト
- プエルトリコ対スペイン 11-2 ボックススコア/実況プレー ハイライト

- プエルトリコは今日の第1試合でオランダに勝利しベスト4入りを決めた。中国対キューバ、プエルトリコ対スペインの試合で最終順位が決定。
- プエルトリコ対オランダが12時25分に終了。このため中国対南アフリカは12時55分に開始された。
- 今大会ここまで6本の本塁打
- 3日目レビュー:中国、キューバ、オランダがプレーオフ進出が確定
- 2日目レビュー:キューバと中国が無敗をキープし首位
- 1日目レビュー:初日はキューバ、中国、スペインが勝利
- 土曜日にグループCがスタート。有力候補は日本、カナダ、イタリア
- 火、水、木、金曜日にスペインの主要スポーツ紙『マルカ』をはじめ、各メディアが大会を大々的に報道。
- スペインのバレンシアで開催のグループBでは、7月18日から22日にかけて、ホストのスペイン(世界12位)、プエルトリコ(4位)、オランダ(10位)、中国(11位)、キューバ(28位)、同38位の南アフリカ(38位)が対戦する。プレビューを見る
- 世界を迎えるバレンシア
- 12人の注目選手
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プエルトリコ対スペイン
オープニング・ラウンド最終戦は、世界ランキング4位のプエルトリコが、12位の開催国スペインを下し、3勝1敗のタイで首位通過を決めた。
しかしこの試合、スペインが序盤に先制する。マリア・カイコヤの左前打でソランヘル・レデスマが得点。スペインが1-0で2回を終えた。
3回裏、スペインは、カンデラ・ガルシアのセンタータイムリーでカルメン・カイコヤが二塁から生還して2-0とリードした。
4回表、プエルトリコはカーシン・ゴードンがゴロで倒れたがアミナ・ベガが生還して1点を返して反撃を開始し、6回表には逆転に成功した。
6回表、カーラ・クラウディオの右中間への二塁打でアミナ・ベガとジェナ・コッツァが得点し、プエルトリコが3-2と逆転リードすると、カーシン・ゴードン、ジャネル・マルティネス、オダリス・コルドバ、キャシーリア・ガルシア、タティアナ・ローマンがホームに生還し、8-2とリードを広げた。
7回にもプエルトリコはオダリス・コルドバ、メイシー・シントロン、ガルシア、ベガが得点し、12-2で勝利。プエルトリコのグループ2位も確定した。
キューバ対中国
南アフリカを下して無敗記録を更新中の中国と、プエルトリコに1敗しか喫していないキューバの上位対決。
中国が勝てば1位対2位のプレーオフゲームへの進出が決まるが、キューバが勝った場合、プエルトリコのスペイン戦の結果を待ってプレーオフの最終順位が決まる。
3回表、中国の初のエラーを絡めて2盗を決めるエリザベス・ロバートの素晴らしい走塁でキューバが均衡を破った。その次の打席のヤニスレイディス・カサノバが今大会13打席9安打目となるセンターへの二塁打を放ちロバートが得点、さらにロンドンのタイムリーでカサノバも生還しキューバは2対0でリードした。
3回、投手陣の中で絶好調のイリアン・トルネスがバントの球を拾えず、Xiaoyan Heが得点して1点を返し、中国は2-1でキューバに迫った。
トーレスの力投で試合は2-1のまま。トーレスは7イニング投球して13奪三振をマーク、4試合中3試合を完投した。
中国にとっては、他の試合同様、この試合でも3人の投手(Yinan Chai、Yuchen Wei、 Lan Wang)を起用。この試合では2対1の劣勢でも中国がグループで上位2位内に残ることは確実となっている。
キューバはわずか5安打、中国は4安打で、この試合がいかに緊迫した戦いであったか、そして明日のプレーオフがいかにエキサイティングなものになるかを物語っている。
中国対南アフリカ
無敗の中国に、今大会初勝利を狙う南アフリカが挑む。中国にとっては初のダブルヘッダーで、続く試合ではキューバと対戦する。
世界ランキング11位の中国は、先頭打者のYue Xieがセンターへの三塁打を放ち、その後三塁のエリ・ハーマンの悪送球で特点。さらにJia Xu、Min Ren、Jiaxin Xieが得点し、中国は4-0とリードした。
3回表、Zixuan Dongの三塁打で、メルセデス・マーチと一塁の間のゴロをスクイズしてXiaomin Luが得点した。 Min RenのセンタータイムリーでJiaqi Li も点を追加。
5回表、中国が打撃と走塁で4点を追加する。Lu、 Bei Wang、 Zixuan Dong、Xiaoyan Heの4人がホームに生還し、中国のコールド勝利が決まった。
プエルトリコ対オランダ
金曜日の第1戦、このオランダ対プエルトリコ戦はプエルトリコにとって重要な試合となる。一方、オランダは4戦中2勝でプレーオフ進出が確定しており、木曜日にスペインを下しているため、4位以下になることはない。
1回裏、マキシム・ファン・ダーレンのゴロをカーラ・クラウディオが一塁横で捕球ミスし、2008年北京五輪代表のブリット・フォンクが二塁から生還して1-0とした。
今週、オランダはどの試合でも先制点を取っているが、キューバ戦と中国戦でのみその逆転を許した。
3回裏プエルトリコは、この試合左翼手として出場しているアレッシャイア・オカシオが、ジェナ・コッツァの左中間へのラインドライブで生還して同点に持ち込んだ。オランダのピッチャー、リンゼー・メドウズの制球難で満塁となり、アレイマリー・ロペスの四球でクラウディオが押し出すと、プエルトリコが2-1で逆転リードした。
4回表、プエルトリコは、オカシオのセンターへの2塁打でカトリア・ガルシアが得点し、オカシオもコッツァのレフトへのシングルヒットで得点し、リードを広げ始める。
11時15分、ファン・ダーレンが一塁でベース際の低めのボールを捕球する際、走りこんできたロペスに頭を叩かれ、負傷のためプレー中断。その間にクラウディオが得点した。ファン・ダーレンは退場し、フォンクが一塁に、ステール・デン・ドゥインがショートに入る。試合は11時20分に再開。プエルトリコが5-1でリード。
5回表、プエルトリコはオダリス・コルドバのセンター前ヒットで1点を追加してコールド勝利が決定。この勝利でこの夜のスペイン戦を残しているものの、プエルトリコの3位以上が確定した。
試合前
昨日は雨が降ったものの、今日の天気予報によれば一日中晴れ、最高気温は30度と前日よりさらに気温が下がっている。

- 試合視聴方法
- アイルランドやイタリアと同様、スペインでWBSC大会が行われるのはこれが初めて。
- ミズノの持続可能な新ボール「M170」が使用される。
- 6チームが3グループに分かれて参加。グループBの上位2チームが来年のファイナルへの切符を手にする。大会方式の詳細はこちら。
- アイルランドでのグループAを1位と2位で通過したアメリカとオーストラリアが2024年のファイナルズに進出。イギリスは3位だった。グループAのレビューはこちら。
- イタリアのカスティオン・ディ・ストラーダとブットリオで開催されるグループCでは、世界ランキング2位でオリンピックチャンピオンの日本、同5位のカナダ、同8位のイタリア、同26位のフィリピン、同29位のニュージーランドが7月22日から26日にかけて対戦する。
- WBSCの大会で2ステージ制が採用されるのは今回が初めて。
- WBSC女子ソフトボールワールドカップ全記録
- 第17回WBSC女子ソフトボールワールドカップ決勝大会は2024年7月にイタリアで開催予定

WBSC女子ソフトボール・ワールドは、グループBは大会終盤に向かい、グループCは土曜日の開幕に向けて準備モードに入っている。アイルランドで開催されたグループAでのイギリスの活躍が今でも話題になっているなど、数多く報道されている。